JDA日米交歓ディベート委員会
委員長 臼井 直人
2000年の日米交歓ディベート米国ツアーの日本代表を選ぶ選考会が,去る1999年12月26日,上智大学で開かれました。その結果,次の二人を代表ディベーターとして米国に送ることを決定しました。
山崎 壯さん (東京大学 3年) 鈴木 雅子さん (慶応大学 3年)
今回の選考会には7名の応募があり、審査には,スコット・ハウエル神父,青沼智氏、矢野善郎氏,山中礼二氏,そして臼井の5名があたりました。
選考会当日には、それぞれ応募者の方々にResolved: That Japanshould promote further cultural exchange with the UnitedStates.という論題で「アメリカ人の一般の聴衆の前でディベートを行う」という想定でAffirmativeconstructivespeechを行っていただきました。その後引き続き審査員によってそのスピーチに対するcrossexamination、および志望動機などについての質疑応答が行われました。
今回の応募者の方々は全員が「一般聴衆を意識した話し方」という与えられた条件でスピーチしようとなさっており、かつこの広い論題に対してオリジナリティにあふれた議論を展開していました。その中でも代表に選ばれた二人は、特に秀でてスピーチ中に自信に満ちあふれ、かつ質疑にも落ち着いて明解に答えていました。ツアー中はディベートを行うだけでなく、聴衆や報道機関からなどの様々な質問に答えることが要求され、代表としてはディベート技術や英語の運用能力と共に「自信と落ち着き」という要素も必要になってきます。そのような基準と照らし合わし、審査員全員が今回選ばれた二人が代表としてもっともふさわしいと一致した評価をしました。
代表の二人は,2月17日から以下の日程で全米をまわり,各地で多くの聴衆を前にディベートをするともに,大学の授業や討論などに参加することになります。
2/17 Arrive Los Angeles
2/18 Univ. of Southern Calif. California
2/22 Richmond Univ. Virginia
2/24 Randolph-Mason College Virginia
2/25 King's College Pennsylvania
2/28 Wake Forest Univ. North Carolina
3/1 Univ. of Georgia Georgia
3/2 Towson State Univ. Maryland
3/6 Univ. of Northern Iowa Iowa
3/8 Southern Illinois Univ. Illinois
3/9 Univ. of Utah Utah
3/13 Arizona State Univ. Arizona
3/20 Butler Univ. Indiana
3/22 Washington Univ. Missouri
3/23-25 National Debate Tournament -University of Missouri-KansasCity
3/28 Emporia State Univ. Kansas
3/29 Depart Los Angeles
この間、以下のトピックのうち1つが各ホストによって選ばれ、ディベートが行われます。
Resolved: That the US and Japanese governments should seekunilateral agreements to promote relations with North Korea.
Resolved: That the US and Japanese governments should adopt acompletely free trade agreement in their agricultural trade.
Resolved: That McDonald's should sell sushi.
また今回はアメリカの伝統あるディベートの全国大会であるNational DebateTournament(NDT)も見学できることになりました。代表の二人には各地におけるディベートやNDTの見学、そしてなによりも現地のディベーターや人々との交流を通じて様々なことを学び、充実したツアーを行ってきていただきたいと思います。そしてなにか日本のディベート界全体に還元できるものを是非つかんで帰ってきていただければと思います。
最後になりましたが,今回の選考会に応募して下さった参加者の皆様に心より感謝申し上げます。残念ながら今回選ばれなかった応募者の皆様にもaudiencedebateについて考えたりすることなど、この選考会が何らかの意味で今後の皆様のディベート活動にとってお役に立つことを願ってやみません。
そして審査にあたった理事の方々、元日本代表として審査に加わっていただきました山中礼二さん、ツアーの宣伝に協力してくださった全日本英語討論協会を始めとする多くの皆様,本当にどうもありがとうございました。今後も日米交歓ディベートへの変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。