2000年度後期JDA推薦プロポジション決定のお知らせ





2000年度後期の、推薦命題が決まりました。JDA 会員の方には、後ほど郵送にて決定を知らせるお手紙を送らせて頂きます。

決定された命題案は、以下の「遺伝子組替え食品」に関する命題です。



Resolved:That the Japanese government should prohibit the production, import, and sale of any and all genetically modified food.

日本政府は,全ての遺伝子組換え食品の輸入・製造・販売を禁止すべきである。



英語・日本語文案ともに、ワーディングの変更はありませんでした。なお一般的に推薦命題の日本語案は、英語案の直訳ではなく、おおむね同じ範囲を
持つ別のディベート命題案です。ご注意ください。


プロポジションの背景

 

目覚しい発展を遂げた遺伝子工学を、医療や工業の分野だけではなく農業や畜産業の分野にまで応用したものが遺伝子組替え食品です。例えば、害虫がより付かない毒素を出す遺伝子をどうもろこしに組み込むことによって、大量の農薬を使用すること無く害虫の被害を防ぐような作物を作ることができます。

この遺伝子組替え食品の是非を巡って、世界規模で論争が起きています。この命題案は、日本が取るべき対応を議論するものです。

肯定側は、将来起こりうる遺伝子組替え食品の被害を中心にして議論を組み立てることが可能となるでしょう。否定側は、遺伝子組替え食品を輸出している他国との関係悪化、食糧調達が困難になることの影響を中心にした議論を出すことになるでしょう。




投票結果です。

 春季大会の規模による団体会員の分類
第一区 25校以上 3団体
第二区 10校以上25校未満 2団体
第三区 10校未満、 2団体
第四区 校数不明、新設、棄権      17団体

個人会員 137

個人票は、
(20x3 + 15x2 + 10x2 + 5x17) / 137 = 1.42. = 1.4票
一人あたり 1.4 票となる。

+-------+-------+-------+
|第一案 |第二案 | 第三案|
------------+-------+-------+-------|
個人 (1.4票)|10 14 | 6 8.4| 9 12.6|
------------+-------+-------+-------|
第一区(20票)| 1 20 | | 2 40 |
第二区(15票)| 1 15 | | 1 15 |
第三区(10票)| 2 20 | 1 15 | 1 10 |
第四区( 5票)| 2 10 | | 3 15 |
------------+-------+-------|-------+
計 79 | 18.4 | 92.6 |
------------+-----------------------+

各マス目の数字のうち、左側は素票、右側が換算票
(複数投票がありえることに注意)

第一案 プライバシー
第二案 医療
第三案 遺伝子組替え食品
--------------------------------------

投票された JDA 会員の皆様、本当にありがとうございました。

またリサーチに協力頂いた各団体の代表者の方々、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。



今期のプロポ委員会では、大学 ESS のディベートに限らず、社会人の団体や日本語ディベート団体での使用にも耐え得る論題を目指して、多角的に検討を
進めてまいりました。プロポ委員一同、この推薦命題が多くのディベート大会で活用されることを願っています。

JDA プロポ委員
小野 剛(委員長)
鈴木 健 瀬能 和彦 青沼 智 臼井 直人 矢野 善郎 飯田 浩隆 安井 省侍郎

 

 



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