今期の推薦論題候補の選出方法及び投票方式に関して

 
JDA論題作成委員会からのお知らせ


(2010年7月27日)
 JDA論題担当の伊藤です。
論題に関するご連絡が遅れており申し訳ありません。

現在、来期に向けて論題策定を行っている最中ですが、今期の論題策定ではこれまで運用してきた論題決定過程上で様々な問題が生じており、それらを解決・緩和するため推薦論題候補の選出及び投票方法を変更することになりましたので、お知らせ致します。下記の推薦論題候補の選出方法・投票方法は暫定的なものであり、来期以降は様々なご意見を伺った上で再度検討して行きたいと考えております。今後皆様のご意見をお伺いすることがあるかと存じますが、その際は何卒よろしくお願い致します。


現状の論題策定の問題点として、以下の二点が挙げられます。
1. 新規論題案が枯渇しており、そのため論題案の論題妥当性の調査ではなく論題案そのものを創出するための調査が必要となり、結果として論題委員会の負担が増加している2. 一部の団体票のみが論題投票結果を左右しており、個人及び小規模団体が投票結果に及ぼす影響はそれらの団体と比較して極めて小さい。


1.新規案の不足・委員への負担に関して
現在、新規論題案に関するアイデアがあまり集まらない状況にあります。現在、英語ディベート参加者以外の方が基本的にはリサーチに参加して頂けていない状況で、現役学生による参加者が大多数を占めており、(現役学生のレポート等と重なる期間でもあるため)リサーチの質・量が以前と比較してかなり不足しております。また、元々、半年ごとに論題を変えていくには、人数や時間として脆弱なリサーチ体制であり、論題委員会の委員一人ひとりが何とか頑張って繋いでいる状況です。

このため、@アイデアを出しやすい状況にすること、A委員の一人頭の負担を減らしていくこと、等により永続的に論題を供給することが出来る体制作りが必要とされております。

実際は、半年ごとに論題を出していくこと自体がかなり難しくなってきてはいるのですが、英語大学生ディベート等の様々な団体より毎期論題を作成することを求められている状況を考えると、半年ごとの論題供給は出来る限りは続けていきたい、と考えております。

しかし、委員の負担を考えると今後も新規リサーチを毎期続けていくことが難しく、且つ近年新規論題候補が出ていない現状を踏まえると、現在の方法を続けていくことで生産性(新規論題案を作成する量)もあまり上げられそうにありません。

このため、論題委員会としては、無理やり委員会参加者がアイデアを搾り出す形ではなく、広くWEBを通して新規アイデアが見つかった方に、『論題として成り立つかのリサーチ』を行った上で、提供して頂く形にしてはどうか、と考えております。
(アイデアだけでの募集は英語ディベート団体を通じて今までも行っておりましたが、残念ながらリサーチを行うと推薦できそうにないアイデアばかりが集まり余計にリサーチのための負担が増えておりました。(バランスが悪い、資料数が半年ディベートを行うには少ない、等))

今期に関しては、新規案が出ない場合には、残念ながら過去論題の中から検討する事にした上で、時間が限られているということもあり、いつも論題委員会に参加している英語ディベート団体の方に対して論題案の募集を行いました。しかし、始めたばかりということもあり、現状では残念ながら芳しい結果は得られておりません。

この方式に関しては、今後にリサーチ結果を(作成途中の)ブログに上げていき、議論を以前より用いているproposition-mlで行う、等を通じて徐々にリサーチ内容を研鑽し、且つ集めていける場所を作成することで、長期的には以前よりも良い論題案の作成を行いやすい体制を構築できるのではないか、と考えております。

今期に関しては、時間の関係上、一部団体への論題案の募集だけにとどまっておりますが、反対がなく来期以降続けていく場合には意見を募集すると同時に、Webを通じた論題候補の作成を続けていきたいと考えております。



2. 一部団体への投票の偏りに関して

昨年度までの投票方法では、大会運営する方々が論題を決めていた背景があることから、運営者の意図に合致した論題となるように、大会の運営団体に対してかなりの票数の偏りが生じておりました。しかし、実際には、大会運営に関して過度な票の偏りがあるためか、論題を実際に用いる様々な団体の方々の意見に合致せず、かなり偏りのある票割合となっておりました。具体的には現状は下記のような票数の数え方になっております。

1.団体会員は,基本票として 5票持つ。ただし団体会員のうち,前期に大会を主催し,JDA推薦論題をその大会で使用する予定がある場合は,次のように大会規模に応じて上乗せした票を持つ。(大会規模に関しては基本的には自己申告に従います)

その大会の昨年度の総参加校数が
25校以上 計20票
10校以上25校未満 計15票
10校未満 計10票
不明,または今年度新設 計10票
2. 個人会員は,団体会員の票数の総計(棄権票を含む)を,投票権を持つ総個人会員数
(棄権票を含む)で割った票数を持つ。(小数点2位以下切り捨て)

しかも、この際現在の25校以上の団体への所属団体構成員がかなり重なっていることもあり、その投票だけで殆んどの論題が決定してしまう状態にあります、このため、かねてより、様々な方々から団体票の重み付けの変更が求められておりました。

これを踏まえて、団体の構成員が実際はある程度重なっていることも踏まえ、 今期に関しては改革の案としては下記のものを考えております。
1. 団体票を一律5票, 個人票を一律1票とする。
2. 複数投票に関しては問題が発生していないため、維持する。


上記の改革案に関しては、あくまでも今回のみの暫定処置であり、今後に関しては幅広く別途会員の方に意見を求めると同時に、問題が生じましたら適宜改善に努めて参ります。この件に関しまして、意見がございましたら,委員長の私宛か,JDA-ML までメールでご意見をお寄せ頂ければ幸いです。

以上、長文となってしまいましたが、宜しくお願い致します。

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JDA論題担当理事
伊藤 慎悟

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