第3回プロポジション委員会開催結果(6月7日)


第3回 プロポ委員会結果報告 平成8年6月7日(木) 上智大学SJハウス委員長 臼井 委員 小野、安井リサーチャー SIDT, KJDL, SAKLA, NAFA関東オブザーバー 2人 計9人 
 6月7日に行われたプロポ委員会の内容は以下のとおり。 残った6つのエリアを審議した結果、プロポ候補としてとりあえず以下の3つを選定した。 ただし、今回見送られた規制緩和(金融関係)については、リサーチが間に合わなかったこともあり、必要があれば次回委員会で再考することもあり得ることとした。 1. 安保 Resolved: That the Japan-U.S. Security Treaty should be terminated.  安保を廃止しよう、という文献が少ないことが心配されましたが、基地が廃止になることによる利益が非常にはっきりしていること、(基地周辺住民の安全、騒音等)Ban JUSTのDA(おそらく戦争関係)も反論が十分可能であること(このDA自体は、過去にもよく使われている)、また、ADとして、日米安保がある故に戦争のリスクがある、というものも十分考慮可能であることから、AFF NAGのバランスが極端に悪いとは考えられないと判断しました。 また、前回委員会で最終候補に残っており、その後の状況変化が著しいこともないことから、今回も最終候補に残すこととしました。 wordingについては、必要があれば再考することとしています。 2. プルトニウム利用路線の放棄 Resolved : That the Japanese government should stop all utilization ofplutonium in Japan.  リサーチャーからは、shold stop one or more of its programs to utilaize anyplutoniumu といった個別の施設をやめるという案も出されましたが、 ADは、事故、Japan prolif, worker , Japan bashingなど、多彩であり、また、これらADは個別施設ことに分割しても発生する一方、DAは、エネルギー不足、化石燃料の使用による温暖化、といったリサイクル全体をやめることによって発生するものしかないため、AFF, NEGのバランスを採るため、プルトニウム使用の全廃を命題とし、DAを作りやすくする必要があること、 また、実際のリサイクルの是非を問う議論でも、もんじゅ、等の個別の施設をやめる、という議論ではなく、プルトニウムリサイクル全体の是非を問うており、文献等から考えても、個別の施設の是非よりも、プルトニウム政策全般の議論の方がやりやすいと考えました。 また、民生用だけでなく、軍事用も含めて廃止にしないと、Japan prolifのADがなくなることからも、プルトニウムの利用の一切をやめる必要があります。  wordingについては、plutonimu recycleという言葉を使うなり、今後再考することとなります。 3. 死刑廃止 Resolved : That Japan should abolish capital punishment.  エリアとしては、死刑賛成論者の文献が少ないことが懸念されましたが、抑止力など、賛否両論あること、文献全体の量は十分であること、から、問題ないレベルであると判断しました。ADとしては、えん罪、人権、残虐な刑罰、など、DAとしては犯罪抑止力の低下、個人的な復讐を呼ぶ、遺族感情が悪化、などです。 エリアとして狭すぎないか、という意見も出されましたが、半年間議論するくらいの余地はある、との判断がなされました。 wordingとしては、まず、裁判所関係のカウンタープランを防ぐため、Japanese governmentでなく、Japanとする方がよいという意見が大勢をしめました。動詞としては、abolishの他に、abondon, eliminate, terminate, erradicateなどが考えられるとしています。また、死刑、はcapital punishmentの他に、death penalty, death punishmentがあり、これも検討中です。 
ボツになったエリアの解説 規制緩和 金融関係の規制緩和は、有望視されたが、ADがややはっきりしないのに、DAが金融不安、恐慌といったインパクトの大きいものがありそう(UQがなさそうだけれど)と言った懸念があったこと、リサーチャーがはっきりしたADを発見できなかったことから、とりあえず見送り。ただし、今後のリサーチ次第では、再考の余地があるとした。 福祉関係 世論、文献も多数あり、関心も高いが、多数の法案がすでに審議されており、反対論も少ない。制度的に問題がない限り、DAとして考えられられるのは政府の財政危機くらいのもので、これもNot uniqueであり、AFF, Negのバランスが悪い。 マスコミ関係 はっきりしたケースがリサーチしきれなかった。利益も弊害もはっきりしない。最近、TBS関係で多少問題になっているが、マスコミ規制、という議論は、最近の文献では見あたらない。   
 次回理事会では、wordingを詰めていくことになります。 wording関係のリサーチャーとして、以下の割り振りを行いました。 1. 安保      SAKLA, KIDL2. プルトニウム  SIDT, 北大ESS, NAFA関西3. 死刑廃止    NAFA関東、NIEF, KJDL 
 

次回理事会日程


  

6月17日(月)上智大学 SJハウス 19:00〜

  オブザーバーの出席をお待ちしております。回を追うごとに、だんだん出席者が増えていっているので、大変うれしいです。次回は、ファーザー・ハウエルをお招きし、Native Checkして頂く予定です。 お気軽にどうぞ。 
 今後の予定  次回の委員会でwordingをつめ、6月末には投票したいと考えています。  
 リサーチャーの方々、ご協力ありがとうございました。 wordingに関するご意見お待ちしております。   


 このページにご意見・ご感想等ありましたら、メールをください。


プロポのインデックスに戻る
jda@kt.rim.or.jp
最終更新
URL: http://www.kt.rim.or.jp/~jda