第5回委員会結果

  
   日時 平成9年1月9日(木)19:00〜出席者 臼井、瀬能、矢野、小野、安井  来年度のプロポ候補を、前回の「核燃料リサイクル廃止」と「死刑廃止」に加え、以下の「リサイクル促進」をあわせた3つにする事に決定しました。  Resolved : That the Japanese government should adopt a comprehensiveprogram which increases the amount of recycled material used in all or mostindustrial production. この命題は、製造業の資材調達において、リサイクルされた資材の使用量の増加を目的とした、包括的な政策を国が遂行することの是非を問うものです。 
   

考えられる利益と弊害について

    利益として第一に考えられることは、資材をリサイクルすることによって、資源を保護することができ、資源の枯渇の時期を遅らせ、地球環境に対する浸食を減らすことができます。 また、リサイクルにより廃棄物の量を減らすことができ、廃棄物から発生する公害や、廃棄物処理場による環境汚染を防ぐことができます。   弊害としては、省資源化による原材料の輸入の減少により、これらの輸出に頼っている国が経済的なダメージを受けることが考えられます。 また、日本としても、リサイクルによって、資材の調達コストが上昇することに伴い、製品の価格が上昇することによる個人消費の減少、輸出の際の国際競争力の低下により、日本経済への悪影響が懸念されます。 さらに、企業が競争力の維持するため製造業の海外流出に拍車がかかり、日本経済の活力を失わせることも予想されます。 政策の進め方によっては、不法投棄などの違法行為が顕著化する可能性もあります。 
   

wordingについて

   まず、車やビン、カンなどといった個別品目のみに関する、あるいは、使用される資材のごく一部をピックアップしたような細かなプランの乱立を防ぐため、comprehensive programという単語をいれ、基本的にほとんどの製造業において実行するプランにしてもらうため、all or most indsutrial productionという単語をいれました。 また、具体的なプランとしては、義務づけるという規制的な手法から、奨励金を出すといった促進的な手法、税金を科すなどの政策的課税など、さまざまな手法を包括したプランを出してもらう、という意味でもcomprehensive programという単語を挿入しました。  利益や弊害において、特定の製品に特化するのはかまいませんし、解決性の証明において、義務化、等の特定の政策手段に依存することはかまいませんが、どちらにしても、プランのレベルではあくまで包括的なものである必要があります。 また、リサイクルされた資材の使用、というのは、あくまで原材料としての使用を指す(再生紙のトイレットペーパーを工場のトイレで使うのとは違う)ため、used ~ industrial productionとしました。 リサイクル資材の割合を増やすため、リサイクルしない製品の製造を禁止する、という逆方向のプランを防ぐため、increases the amount of ....としました。あくまで、それぞれの製品の製造において、リサイクルされたい資材の使用量を増やす、という方向でプランを考えてもらうことになります。 materialは、材料、資材、という意味で、uncoutableになりますので単数形で使っています。 programは、Americanの綴りをつかっていますが、政策、計画、という意味で、決してコンピューターのプログラムを指してはおりません。 
   

今後の日程

   選挙権のある方 JDA団体会員、個人会員投票用紙の発送 1月13日(月)目途締め切り    1月29日(水)開票      1月30日(木) 開票は公開で行います。場所は上智大学SJハウス、時間は19:00からです。今回も、電子メールによる投票は認めないことにしました。別途の措置を講じない限り、本人の確認が困難であるからです。  安井省侍郎@JDAプロポ委員 


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