第2回委員会結果

  
    JDA-ML の皆さんへ:プロポ委員長の小野です。 ------------------------------------------------********************************** 第2回プロポジション委員会報告********************************** 日時:平成9年5月25日(日) 16:00〜出席者:小野(委員長)、瀬能、矢野、臼井 安井(委員)、飯田(委員) オブザーバー:NAFA, KAEDE, KJDL, SIDT, TIDLの代表者 1997年度後期推薦プロポジション策定のための委員会、第二回目が開かれました。 前回、各団体に割り振ったリサーチエリアについて報告をしていただき、見込みがあるか否か議論し、その上でリサーチの継続・廃止・転換などを判断しました。 前回で割り振ったエリア [絞られた領域]・ODA見直し                SIDT・強制的省エネルギー(割当制) TIDL・クローン等のbio-engineeringへの規制 NAFA・遷都 JDA・宇宙開発関係 KAEDE・住民投票の政策決定への導入 KJDL [おおまかな領域]・教育 SIDT・通商 KAEDE・家族の在り方に関わる政策 TIDL(小子化対策、配偶者控除等)・地方分権 NAFA・公的保険 KJDL(健康保険、年金、介護保険等) ----------------------------- [各エリアで出た議論] - - - - - - - - - - - - - - -ODA --  - 今は ODA 額は減っているので、「増やす」ならinherency がでるかもしれない - ひもつき援助が問題視されたのはかなり前の話、今は「もっと戦略的に ODA を使うべきだ」という議論なら芽があるだろう、という議論が出たが、「戦略的な ODA」をうまく wording できるかどうか不安 むしろ国を指定して、この国への援助をどうするかをディベートしたほうがよかろう、ということになり、リサーチ国としてロシアが選ばれた。  ==> ODA 全般のリサーチは打ち止め ODA、援助に限らず、ロシア(と日本の関係)に関するトピックの発掘に 転換  - - - - - - - - - - - - - - -強制的省エネ --サマータイム、廃熱利用 あまりリサーチ文献がないできることは既に行われているので、「これからやる〜計画」みたいなものに乏しいDA がない  ==> 今回は見送り - - - - - - - - - - - - - - -クローン人間禁止AD: 倫理的な問題、悪用防止DA: 製薬技術の停滞、臓器提供量の低下 人間のクローンだけやめる、というプロポだと否定側のスタンスがつらい(人間のクローンを使った人体実験などを認めるような、かなりきわどい立場を取らざるを得ない) 「動植物全てのクローンを禁止する」だと、また、医療プロポの時に繰り返されたバイオハザードと同じディベートの再現になってしまう。  ==> リサーチを継続 人間クローン禁止に対する、unique で納得できるような DA が否定側にあるか クローンにかぎらずバイオに広げた場合、バランスよいプロポを作れるか - - - - - - - - - - - - - - -首都機能移転(遷都) -- AD: 地震、混雑緩和、規制緩和(政経分離)DA: 金銭的問題(赤字財政、インフレ)、人々の意志を無視、規制緩和 bad! また、CP (展都、動都など)がある - 文献量はそれほど多くないが、最近国会の決議にも取り上げられたように、 注目を浴びている論題である - 政策論的で、相容れない価値観がぶつかり合うようなディベートには なりにくい  ==> 候補としては残すが、リサーチはこれ以上しない  - - - - - - - - - - - - - - -宇宙開発関係 --  * 以外と日本でも予算を掛けていることに一同驚き 「宇宙開発を止めるべきだ」という強力な根拠があまりない、日本だけ止めても他国がやる以上、solvency/uniqueness が付かない  ==> 打ち止め 将来的には、環境問題(落花衛星の放射性物質など)から 面白い議論ができるかもしれない - - - - - - - - - - - - - - -住民投票 - 「住民投票に法的拘束力を認めるべきだ」というプロポ案が考えられる ただし、現在の地方自治体が行えるレベルでの権力しか住民投票で 決定することができないのなら、あまりよいディベートにならない - 「何を」住民投票の例にするのか、という議題設定のプロセスが不明  ==> 国民投票も視野に入れて、他国の例などを引きながらリサーチする ことに変更  - - - - - - - - - - - - - - -教育 * 百花繚乱で選びにくかった 入試改革、ゆとり創造、教科書問題などが取り上げられた- ゆとりは inherency がない(学校五日制など、かなり取り入れられている)- 入試の多様化は、プロポにしにくい(「一芸入試・飛び級を認めろ」など)- 教科書問題(歴史記述の問題・検定制度の是非)などは、最近も注目を浴 びているので、議題になるやもしれない  ==> リサーチ継続。 歴史教科書をめぐる論争、 また検定制度の是非自体を問うている議論はあるか、など  - - - - - - - - - - - - - - -通商 リサーチを頼むほうも、あまりに無限定に頼んでしまったので、トピックを絞り切れなかった日米通商交渉でも、あまり面白そうなねた見られなかった  ==> 打ち止め - - - - - - - - - - - - - - -家族の在り方に関わる政策現在の法律が古かったり、未整理だったりするために引き起こされる問題が多い * 夫婦別姓の問題 * 再婚の禁止規定(男女で不平等) * 介護の問題、ポルノ規制などなどがエリアとして上げられた。 .... ちょっとどれも AFF/NEG のバランスに問題あり ==> 打ち止め - - - - - - - - - - - - - - -地方分権- 分野を絞らないと、そもそもディベートできない- 中央で一般的な法律を決め、具体的な条例だけ地方で決めるように する、という方向がある  ==> リサーチ継続 教育、福祉、公共事業、そして環境の諸分野において、 トピックエリアがあるかないか調査する  - - - - - - - - - - - - - - -公的保険(健康保険、年金、介護保険等) 大きい政府/小さい政府の対立を論点と出来そうだ(肯定側が「福祉から手を引く」方向でプランを出すことになる) 健康保険制度の改革などがテーマになりそうだが、テーマの専門性、そしてワーディングの困難などから断念  ==> 医療に変える シーズンオフなどに、長期的な視野から再リサーチしたほうがよい - - - - - - - - - - - - - - ------------------------------次回までのリサーチの分担は以下のようになりました。 ・教育(教科書問題)             SIDT・ロシア TIDL・クローン等のbio-engineeringへの規制 NAFA・住民投票・国民投票 KJDL・地方分権 NAFA・医療問題 KAEDE - - - - - - - - - - - - - - - 次回日程 平成9年6月8(日)午後3時〜 たしか TI 予選の前の週になりますが、みなさんご参加下さい。 小野 剛 @ プ委長 Tsuyoshi ONO, Software Lab., Architecture Laboratories, SONY Corp.E-mail: ono@soft.arch.sony.co.jp  


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