1998年度前期推薦プロポジション決定!!

  
小野 剛@JDAプロポ委員長です。 98年度前期の、推薦命題が決まりました。先に ML 上にて発表させて頂きます。 JDA 会員の方には、後ほど郵送にて決定を知らせるお手紙を送らせて頂きます。 決定された命題案は、以下の「刑事訴訟」に関する命題です。  Resolved: That the Japanese government should significantly expand the scope of admissible evidence in criminal court.  また、日本語フ推薦論題は以下のとおりです。  「日本政府は、刑事裁判において証拠として認められる範囲を拡大すべきである」 
プロポジションの背景  
オウム教団や神戸小学生殺人事件の例を挙げるまでもなく,広域化・凶悪化した犯罪がマスコミをにぎわせることがこの数年の間多くありました。また,青少年への浸透が問題になっている麻薬・覚醒剤の使用,暴力団などの組織犯罪,銃犯罪の増加などが,人々の治安を脅かすものとして深刻に受け止められています。 この命題は,昨今の犯罪状況に対して警察・公安の捜査手段を拡充することの是非を議論することを目的とするものです。 典型的な肯定側のプランとしては,おとり捜査や盗聴など,日本の現行の刑事訴訟の手続きでは違法と見なされる可能性のある捜査手段により警察が収集した証拠を,新たに法廷で採用できるようにするものがあげられるでしょう。 肯定側は,こうしたプランによる犯罪の摘発・防止を利点として論じることになるでしょう。各種の犯罪に対してどのような捜査が有効であるか,外国の事例などを参照して調べていけば,より優れた議論になると思われます。逆に否定側としては,人権(プライバシー等)の侵害,行き過ぎた捜査による冤罪の危険性などを論じることになるでしょう。  
採決は,以下の規則に従って決定しました。 1. 1月15日に会員として承認されている,個人会員ならびに団体会員は,投票権を持つ。 2. 団体会員で大会を主催する団体会員のうち,昨年度の主催大会の参加校が, a) 50校を越える場合は, 20票 b) 30校を越える場合は, 15票 c) 10校を越える場合は, 10票を持つ。 d) それ以外の団体会員は, 5票を持つ。 3. 個人会員は,団体会員の票数の総計(棄権票も含む)を,投票権を持つ総個人会員数(棄権者も含む)で割った票数を持つ。(小数点2位以下切り捨て) 4. 団体会員,個人会員とも,複数のマルを付けてはならない。複数の票を持っていたとしても,それは一まとまりとして取り扱われる。そうでない場合(票を分割して別の組み合わせを書く等)は,無効とする。 5. 各会員の票が確定後,最も多く得票したプロポジション案を推薦プロポジションとする。 
投票結果です。 参加校50を越える団体 1参加校30を越える団体 2参加校10を越える団体 2それ以外の団体 20 (含む棄権票)個人会員 96 個人票は、(20x1 + 15x2 + 10x2 + 5x20) / 95 = 1.77.. = 1.7票一人あたり 1.7 票となる。  +-------+-------+-------+ |第一案 |第二案 | 第三案|------------+-------+-------+-------|個人 | 7 11.9|12 20.4| 9 15.3|------------+-------+-------+-------|参加校50団体| | | 1 20 |参加校30団体| 1 15 | | 1 15 |参加校10団体| 2 20 | | |それ以外団体| 1 5 | 3 15 | 4 20 |------------+-------+-------|-------+計 51.9| 35.4| 70.3 |------------+-----------------------+ 各マス目の数字のうち、左側は素票、右側が換算票第一案 アジア第二案 直接投票第三案 刑事訴訟 
投票された JDA 会員の皆様、本当にありがとうございました。またリサーチに協力頂いた各団体の代表者の方々、特にほぼ皆勤でリサーチを手伝って下さった NAFA の筧君や平田君、KJDL の臼倉君、KAEDE の杉田君、TIDL の白井君、SIDT の平川君、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。 JDA プロポ委員一同 小野 剛(委員長) 鈴木 健 瀬能 和彦 臼井 直人 矢野 善郎 飯田 浩隆 安井 省侍郎 


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