2月13日に東京代々木の国立オリンピックセンターで行われた第8回JDAディベートセミナーに講師として参加させていただきました。ちょうど連休の最終日で、しかも室内でディベートするには勿体ないぐらいの暖かな日曜日でしたが、参加された皆さんはとても熱心でこちらも楽しく講議させていただきました。
今回のセミナーも今まで同様、午前中はビデオ鑑賞も交えたディベートの基礎についての講議、そして午後はチームに分かれての練習ディベートというスケジュールでした。今回は講議の最後に安井省侍郎理事より"fallacy"についての講議および練習問題も取り入れました。午後は瀬能和彦、師岡淳也両先生にもお手伝いいただき練習ディベートの審査および講評をしていただきました。
今回は練習ディベートの論題として、昨年度後期のJDA推薦論題である「日本は国民の直接的政治参加をより可能にするために国民投票制度を導入すべきである」を使いました。この論題を使用したのは、社会におけるディベートの「あるべき姿」をディベートの実践を通じて考えてもらいたい、という私の(隠れた)意図があったのですが、参加者の方の感想を読ませていただいた限り、それに関しては「うまくいった」のではないかと思います。
(政策)ディベートが「他人を言い包めるための<道具>や<パフォーマンス>」ではなく「第三者が論題に対してより正しい判断を下すために行う討議のプロセス」であること、また政策決定における「自己利益の追求や擁護を超えた討議」の重要性など、これからもこういったセミナー等の機会を通じて皆さんと一緒に考えていければと思っております。
青沼智(神田外語大学)
アンケート結果の抜粋
○終わってほっとしています。私が考えていたものとは違い、第三者に向けて行うのは驚きでした。自分の考えをきちんと話し、さらに開いての話していることを理解するのは難しかったです。(神奈川県、社会人)
○ディベートの「デ」くらいはなんとなくわかったと思います。賛否両論の立論、反駁を行うのも難しいが、第三者の立場で判断するのはさらに難しいと思いました。(香川県、大学教員)
○Debateについては本は読んだことがあったので、雰囲気はわかっていたが、参加するとやはり違っていてとても面白かった。会社でプレゼンテーションしたりするとき、とてもよく応用できそうな気がします。仕事上色々なセミナーに参加しますが、中でも充実したセミナーでした。()
○思ったより簡単だと思ったが、実際にやってみると難しかった。もっと経験を積んでいきたい。(神奈川県、団体職員)
○試合は大変だったが、とてもためになった。実践を通じ、ディベートの面白さ、難しさ、有効性を実感できた。(東京都、学生)
○個人的に関心があったこと、仕事上必要に迫られたことが今回参加した理由ですが、大変貴重な体験となりました。(新潟県、団体職員)
○雰囲気というか、感触という物はわかった。更に技術についての知識を深めたい。
○時間がなく、ノートを書くことができなかった。初めてセミナーに参加させてもらったが、難しく感じた。今後勉強していきたいと思います。(神奈川県、会社員)
○体験としては十分であったと思う。(会社員)
○一日で身につけるのは難しいと思いました。(東京都、会社員)
○自分でもぼちぼち本を読んだりしていましたが、フォーマットがよく理解できたことと、やってみて間隔がわかったことが大きなメリットでした。(東京都、公務員)
○非常に難しく、無我夢中でやっていたという感じでした。面白かったです。(京都府、学生)
○発表は非常によい体験になったと思います。自分で考えていたことの半分も言葉で表現できなかった気がしますが、今回の経験を生かして今後の仕事等に生かしていきたいと思います。
○意見を短時間で整理するスキルアップに有効だと感じました。ディベートの技術をアップして、今後の仕事に利用したいです。(静岡県、会社員)
○ディベートはイメージしていたものとは違った。ジャッジがいること、特にディベーターがジャッジに向かって発言するというのは初めて知った。実際にやってみると、自分の意見をまとめること、議論の流れを読むことが思いの外難しかった。もっと練習したいと思った。一日楽しめました。(茨城県、学生)
○大変わかりやすく、楽しいセミナーでした。ディベートの結果を受けて、もう一回くらいディベートしたい感じでした。(千葉県、会社員)
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