第16回JDA ディベートセミナー報告



講義風景


練習試合前の準備風景


講義風景


練習試合前の準備風景
去る7月8日に代々木オリンピックセンターで開催されました第16回JDAOne-Dayディベートセミナーの報告をさせていただきます。

 参加者は27名、今回も遠く広島から参加された方もいらっしゃいました。午前は東海大学外国語教育センター講師の小西卓三さんをお招きしてディベートについての講義、午後は死刑廃止を論題としてディベートの練習試合を行ないました。当日のようすについては以下の小西さんの報告をご覧ください。最後にアンケート結果(セミナーを受講した感想)を掲げました。ディベートの難しさを実感した、勉強になっ
た、等々、概ね好評をいただきました。

 次回は11月下旬に開催する予定です。皆様の参加をお待ちしております。

 JDA理事 篠 智彰

講師報告

小西卓三(東海大学講師)

2001年7月8日、東京代々木のオリンピックセンターで第16回JDA One-DayDebate Seminarを開催致しました。今回は、学生、教員、会社勤めの方など、総勢27名の参加者がありました。

午前中は、参加者の皆さんに自己紹介をしていただいた後、小西によるディベートの基礎講座を行いました。講座では、ディベートとは何か、ディベートによって得られる能力、メリット・デメリットの枠組みの説明を練習問題を解きながら説明していく形式をとりました。練習問題を解いた時には、積極的に発言をしてくださったり、全く予想していないすばらしい回答が出てきたりと、レクチャーするものとしては嬉しい限りでした。午前中は説明を終えた後にディベートの試合のビデオを一部見て、12時30分に終了しました。

午後は1時からセミナーを再開しました。1チーム3人又は4人に分かれて、練習試合を1試合行いました。今回の命題は「日本は死刑を廃止すべきである」に設定しました。大阪での事件があったため、刑罰制度にメディアや人々の関心が集まっていると考えたからです。配付資料に基づいてメリット・デメリットを考えていただきましたが、自分たちの出す議論の取捨選択、相手の反論の予測などをしているうちに準備時間は過ぎました。ディベートをするのは初めての人がほとんどでしたが、相手の反論に的確に答えようとする方、メリットとデメリットの全体的な比較を試みる方などもおり、初体験としてはきちんとできていたと思います。

講座終了後にとったアンケートへの答えとして、継続的な参加を希望する意見を散見しました。このようなニーズに応えるためにも、本セミナーが今後とも開催されていけばと願いますし、微力ながらお手伝いをしていければと思います。

末筆ですが、セミナーの運営に当たってくださった篠さん、午後にインストラクター兼ジャッジを努めて下さった坂本さんと是澤さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。


参加者アンケート結果

アンケート結果(セミナーに参加しての感想)

○入門書を軽く読んできたが、ディベート自体についてまだよく理解していないことがよくわかった。人がやっているディベートなどを多く見て、ディベートへの理解を深めたい。また自分の仕事にも使えそうなので、もっと参加していきたい。(会社員)

○第三者をも納得させる「根拠づけ」というものの重要性を再認識致しました。自分のつめの甘さも思い知らされ、とても勉強になりました。

○今回は2回目でしたが、消化不良気味という気がします。午前中分析方法のところにもっと時間をさいてゆっくり説明して欲しかったです。(大学勤務)

○初回なので理解出来にくいこと、また納得できにくいこともあった。教育の現場(学生時代)に使うのは良いと思うが社会の中では何のためにディベートするのかがとても重要で、あくまでも企業や社会に還元できるディベートでないと取り上げにくいと思った。ただし先生はとても熱心でgood!(会社員)

○受講する以前も論理的に話せることはできませんでしたが、本番でも舞い上がってしまい思ったことの1/4も反駁できませんでした。しかし、この訓練はとても重要だと思いますし、知らない人たちと同じ命題について「どうするこうする」と話しあう機会は少ないので、受講させていただいてよかったです。(公務員)

○「ディベート」という競技の難しさがより一層身にしみました。でも難しいからこそ楽しいんだってゆう面があるし、ディベートをすることによってまた一段と人間に深みがでるかなあと思います。今後も頑張るゾッ!(学生)

○とても楽しくまた勉強になりました。言いたいことはいろいろあっても短時間で論理的に話を構成するのはとても難しく、実践回数を増やしたいです。(会社員)

○反対尋問の時間をもっと増やして欲しい。スピーチだけでディベートが終わっている気がする。(公務員)

○自分の意見を相手に伝え相手の意見を聴く能力が必要だと思った。とても勉強になりました。これからもディベートを行なっていきます。(会社員)

○大変勉強になりました。ありがとうございました。(学校教員)

○練習試合をやってみたことがとにかく有意義でした(講評も含めて)。講評で問題点、課題も明らかに示していただいた。(学校教員)

○ディベートのプロセスをじっくりと体験できて非常に役立った。(会社員)

○ディベートというのはなかなかルールが厳しいもんだなと思った。なれないときつい。

○とてもよい機会となった。会社内でこういうことをやっても甘えが出てしまうが、知らないものどうしのこのセミナーはよい。また出席したい。(会社員)

○メモをとる難しさを実感しました。ビデオの中学生の早口に驚きました。

○ディベートの難しさというものがよく分かりました。自分の言いたいことをすべて発言できずに時間となってしまい、時間内に自分の言いたいことを発表する能力を高める必要性を痛感しました。(自衛隊)

○ディベートのルール、テクニック等の知識が得られると共に実習により個々の指導が得られ、非常に有意義であった。(自衛隊)

○ディベートの難しさと面白さが少し分かりました。今回のセミナーにより、十分な動機付けができましたので、今後自学自習等により、さらなる理解を深め技量を向上させてゆきたいと考えています。(自衛隊)

○大変充実した内容と構成であり、受講者の立場も十分に考慮したものであったと思います。(自衛隊)

○実際にディベートをしてみてすごく参考になった。午前の講義はもう少し具体例が多いとよいと思った。(予備校講師)

○おもしろかったです。意外に言えないものだと実感しました。(会社員)

○ためになりました。(学生)

○頭脳ゲーム楽しいです。これからもよろしくお願いします。

○自分の不足さを実感しとても勉強になりました。もっともっと学習して賢くなりたいです。広島から来てよかったです。ありがとうございました。(大学教員)

以上
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