第22回JDA ディベートセミナー報告


   
講義風景


  

試合準備風景

 11月3日(日)に開催されました、表記セミナーの報告です。担当の篠理事のピンチヒッターで、久しぶりにセミナーを運営させてもらいました。

当日は、23人の方の参加がありました。遠くは広島、岡山、名古屋からの参加もあり、女性が7人と多めでした。午前中は、東海大学講師の小西卓三さんによる講義で、ディベートの基礎を学んでいただきました。間になんども近くの人とのディスカッションを入れるなど、単に講義を聴いているのでなく、積極的な参加が求められた講義でした。午後からは、小西さん、私に加え、古宅さんをジャッジに迎え、6チームに分かれ、公共の場所での禁煙を禁止すべき、という論題での練習試合を行いました。最後は、ディべートのクラブを紹介して終了しました。

今回も大変好評のセミナーとなりました。今回は、企業研修でディベートをやった人や、経営研究会のディベート大会に参加したことがある人などがおり、いろいろなところでディベートが取り入れられていることがわかりました。ただ、今回のようなきちんとしたセミナーや練習試合を行ったことはないとのことで、ディベートを行ってはいるものの、手探りの段階の研修が多いようでした。

久しぶりのセミナーでしたが、やはり、第一線で初心者の方にディベートを教えるのは大変緊張しますが、大変勉強にもなりますし、やってよかった、という充実感も一番味わえますね。

以下にアンケートの抜粋を掲載します。希望としては、2日間のセミナーにしてほしいとか、中級用のコースがほしいといういつもの要望が多かったです。何とか実現するように努力したいと思います。

次回のセミナーにも一人でも多くの方の参加をお待ちしております。


JDA理事 安井省侍郎

講師報告


去る11月3日(日)に開催された、JDAディベートセミナーで講師を担当させていただきました。当日は連休の中日にもかかわらず、23名もの方が参加なさりました。

 「1日という限られた時間でディベートについて何を伝えたらよいのか?」昨年セミナーの担当をした後に考えたことでした。これまで大学サークル、大学の正規授業、官公庁の研修科目としてディベートを教えてきましたが、1日のJDAのセミナーでは教えられることは限られています。取捨選択した上で最低限度のことを伝え、実際にディベートをしてもらうのは難しく、かつやりがいあることだと感じました。
 今回セミナーをする上で伝えたいと考えたのは、「ディベートは難しいが楽しいものだ」ということです。ディベート・議論が世の中に根付くためには、ディベート・議論を楽しいものだと感じ、実際の生活で使ってみる人が増えていくことが必要だからです。そういう点では、JDAセミナーのようにネットを見て関心を持った方々に導入する講座は大変重要な役割を担っており、講師としても責任は重いと考えています。

 ディベート・意志決定の枠組みや議論の類型に関する基礎事項について話をした午前中には、理解のために練習問題に答えていただきました。その際には、まずは自分の頭で考え、その後に周りの人と話し合って自分の答えが正しいかどうか話し合っていただきました。そのようにすることで、午後ディベートをするときに必要な、他人とコミュニケーションをとる準備をしていただけたかと思います。また、同僚の綾部功先生と撮影した12分くらいのディベートのビデオを見ていただき、ディベートのイメージを持っていただくと同時にノート取りの練習もしていただきました。実際ディベートをしたことがない方がディベートするには、何らかのサンプルを見てイメージ化しておくのがよいと考えたからです。午前の最後にはチーム分けを発表し、昼食前にグループ同士で集まっていただくようにしました。

 午後からはチームごとに分かれて、今回の論題である「日本政府は、公共の建物や場所(道路・公園など)での喫煙を全面的に禁止する法律を作るべきである」を肯定・否定する議論を作成していただき、実際にディベートしていただきました。ディベートの論題に何を選ぶかというのは教えていつも悩むことですが、私が講師を務める際には、その時に多少社会で話題になっていることを選ぶようにしています。社会で話題になっていることであれば、議論作成の準備がスムーズに進むこともあるのではと感じているからです。10月から東京都千代田区で路上禁煙が禁止されたこともあり、タイムリーであると考えてこの論題を選んだのですが、禁煙・分煙、権利についてなど争点がはっきりしたよいディベートになっていたのは喜ばしい限りでした。

 1日の最後には、今後ディベートを通して得られる意志決定・議論作成・議論評価能力を日々使う方法や、ディベートサークル(JBDFと緑が丘ディベートクラブ)を紹介しました。1日で伝えられるのは導入部分であり、学んだことを体得するためにも、セミナー後にもディベートに参加したり学習を続けていただきたいと願っています。セミナー後の受け皿として、JDAセミナー参加者に対してさらなるセミナーをご希望なさる方もいて、大変うれしいことだと感じました。

 参加者のアンケートには講師の至らない点を指摘するものもあり、更にわかりやすくディベートを伝えるために努力していかねばと思っています。

 末筆ながら、セミナーの運営をしてくださった安井さん、午後インストラクターを務めていただいた古宅さんにお礼を申し上げます。

参加者アンケート結果


ディベートは難しいなーって感じました。最後のサマリーは体験したことがなく大変勉強になりました。 またぜひ来たいと思いました。とてもよかったです。(会社員)


素晴らしい!とても判りやすかったです。(会社員)


勉強になりました。(会社員)


期待どおりです。それと同時に難しかったというのが感想。自分の口には自信があるのですが、準備が苦手な私としては、克服すべきはその点です。(塾講師)


ディベートがいっそう身近になりました。(会社員)


大変おもしろかった。ハマりそうです。(公務員)


議論のとりかたの多面性→先生が示していただいた考え方が、思いがけない方向からの 切り口で新鮮でした。(団体職員)


面白かった。だが理解できていないことがたくさんありそうと思った。実際にディ ベートをしてみて、ポイントを外さないで、議論していくことが重要と分かった。その点が抜け落ちたディベートをしていたと反省。(公務員)


頭の運動になりました。いかに、自分がいつも浅くすませてしまっているかを感じ ました。あることを深く突っこんで考えるきっかけになりました。また、自分の主張 を考えるだけでなく、相手から予想される主張について考えたり、それへの反論を準 備することで、1つのテーマについての多角的なものの見方を身につけることができ るかと思います。今日はいい勉強&頭のトレーニングになりました。ありがとうござ いました。(大学院生)


ディベートの考え方に触れることができ、面白く拝聴いたしました。また皆さんの前で実際に発表していい気分になりました。(無職)


午前中の講義がわかりやすかったのですが、やはり実際に行うとなると聞いて理解したつもりのことが、全く理解できていなかったことが良くわかりました。今日1日でディベート似関しての知識や理解を、少しでも深められたと思います。(団体職員)


人の意見を聞いたり、本を読んだりして、少しはわかった気になっていましたが、実際に自分でやってみると、想像以上に難しいことがわかりました。もっと事前準備をしっかりして、頭の整理をしっかりした上で、本番に望んでみたいと思いました。(会社員)


大変勉強になりましたし、おもしろかった。(会社員)


実際の試合の前に、練習問題を通して自分の意見をまとめ、反論を考える時間がもて たのが良かった。初めてだったので、ディスカッションの時間が長めに設定されていて良かった。(無職)


資料がわかりやすかった。前半の講義はおもしろかった。(大学生)


相手を言葉でつぶしてやろうと思いましたが相手の意見にふりまわされてしまった感じがしました。楽しかったので、独学でこれからも少しずつやっていきたいです。(大学生)


はじめて、ディベートというものに参加してディベートというものがわかった。むず かしいです。もっとやさしいディベートがあれば、一般の人にやれるのではと思っ た。論理的思考力によい。クラス授業にとり入れ小論文指導に役立てたい。(大学教員)


以前1度半日程度の研修を(社内で)受講して以来でしたが、午前中の講義がとても 参考になりました。とはいえ、それを午後に十分活かすところまではなかなかいきま せんでした。習うより慣れろかもしれません。(団体職員)


全く日常生活でディベートを使った事が無かったので、おもしろい経験ができました。(休職中)


以上
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