第28回 JDA ディベートセミナー報告


    
講義風景

  
  
試合前準備                        練習試合
2003年 11月2日、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、第28回JDAディベートセミナーを開催いたしました。

連休の中日でしたが、関東のみならず京都、奈良、愛知、群馬から全18名の方(会社勤務、大学・高校教員、お役所、大学院生の方など)に参加していただきました。

午前中は、講師に神田外語大学専任講師の臼井直人さんにより、ディベートに関する講義が行われました。ディベートに関する印象や定義の問いかけ、日本語 ディベートのビデオ視聴、そして、第三者に対して自分たちの議論をアピールすることの重要性が説かれました。

午後からは「日本はカジノを合法化すべきである」という論題のもと、ディベートの練習試合です。綾部さん、篠さん、そして理事の瀬能と筧をインストラクタ として、2名または3名の8チームに分かれて行いました。

受講していただいた皆様からのアンケートでは、「高校や大学の授業で取り入れたい」「今後、会社の打合せでは冷静な第三者を設けたい」「職員研修で人材育 成に活用したい」「両方の立場で物事を考えることを習慣化できたら、今後、人生の後悔も減るかもしれない」などのご意見をいただきました。以下、臼井さん からの御報告と共に、アンケートから抜粋したものを掲載いたします。

アンケートには、東京以外でもこのようなセミナーを開催してほしいとの意見が、前回のセミナー同様みられました。今後、全国規模でセミナーの開催が進み、 より多くの方に参加していただければと切に思っております。

JDA理事 大野秀樹

参加者アンケート結果
 ディベートの楽しさを知りました。ひとつの事柄も、いろいろな方向からみることによって、異なる結論を導き出せることを知りました。
(受講理由)興味があった。仕事につかいたいと思った。
 理論の構築方法など仕事だけでなく日常生活にも生かせそうです。(女性:自営業)

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 短い時間の中、限られた材料の中でロジックを作っていくのは思っていた以上に大変でした。クリティカル・シンキングというものの考え方について、いいト
レーニングになったと思います。
 興味深く参加させたいただきましたので、続編等ありましたら参加させていただきたく存じます。(男性:不動産)

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 自分が思っていたとおり話せないということがよく分かった。
 関西でもやってほしい
(受講理由)大学院の入試で集団討論が予定されているからその練習として参加。(男性)

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 やりとりをしながらも、同時に客観的視点からながめ、分析することのむずかしさを感じました。しかし、そのことの必要性も強く感じました。
 説明もわかりやすく、一日セミナーとしては充実していました。
(受講理由)時々、若い人からディベートの勉強をしたいとの声があるので、一度「正しく」経験をしておきたかった。
 社内でディベート研修企画してもいいかと思います。フローチャートで流れを追うのは、イザという時使えそうです。(男性:会社勤務)

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 自分で実際にディべートをやってみてようやく少しだけディべートというものが見えてきた気がします。現在自分の必要としている能力がこのディべートを通
して養えそうだと思いました。
 非常に勉強になった。実際の試合のビデオを通して見てみたかった。(男性:会社勤務)

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 実際に頭で考えていることを、相手に伝え、かつ説得力を持たせるには、技術、準備の時間、その場で整理し、考えを産む力が必要だと思った。
体験コースとしては今日一日とても有意義だったと思う。
 意見をまとめ、構成したり、反論、全体のフローを見る力を養いたい。私は理系なのでこういった力は活用できると思う。就職の際にも役立てたい。(男性:
大学院)

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 社会的序列に反して物申すには、こうしたスキルが必要であり、また有効であろう
と考えます。又、「両方の立場で立論を考える」ことを、習慣にできたら、人生の
後悔も減らせるのでしょう。(男性)

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 ゆっくりとステップアップできるようなセミナーがあればまた参加したいと思いました。資料の集め方がわからないのでその辺が知りたいと思いました。
 会議などで、事前にある程度フォーマットを決めて論点を明確にし、ムダな会議をへらしたいと思います。(女性:グラフィック・デザイナー)

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 具体的な根拠の重要性を感じた。話をする際に根拠を示して話をするようにしたい。
(男性:地方公務員)

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 それぞれの立場の中での3つのポイント、それに対する反ばくの考え方。(どのポイントに対する反論か)というあたりが勉強になりました。
 短時間に論点をまとめる。プロセスだてた説明を筋道だって言うということを今日のセミナーを参考にして心がけていきたいと思います。今日の試合の中で
は、とて も、何に対するどういう反論が、ということを考えて発言できませんでした。つまり、反論することでせいいっぱいだったということです。反省が多
い半日ですが、今後少しづつでも論理的に考えるということに力点をおく姿勢を身につけていきたいです。ありがとうございました。(女性:会社勤務)

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 今回のディべートの反省点を生かして、もう一度やってみたい。2日間の研修にすると可能なのでしょうか?1回だけでは、失敗点ばかりで、楽しかったので
すが、難しいという印象もあります。もう一回やる時間があれば、ますますやりたくなります。試合準備も、もう少しほしかったです。
 もし、生徒に「カジノ合法化」について考えさせるとしたら、新聞記事等の印刷を
して、自分の意見を書かせる程度に終わると思います。しかし、ディべートをやると、ゲーム感覚で出来るし、相手の視点になって考えることもできるので、よ
り深く考えることができると思います。2月に、「総合的な学習」のひとつとして、ディべートをやる予定なので今日のセミナーを参考にしたいと思っていま
す。ありがとうございました。(女性:高校勤務)

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 学んだこと 1 理由付けの3+αの要素 2 反論の要素 3 データの力 4 フローシート的議論の方法(相手の立論をきちんとつぶして行く)
 インストラクターの方の評価ありがたかった。運営の方々の丁寧さ、笑顔に感謝!感謝!です。ありがとうございました。
 説得力ある話しができるようになりたい!(論理的なものの考え方、話し方、気づかない真の切り口の発見力)
 人と会話するとき(交渉時など)頭の中 or ペーパー上に話の視点を項目にして、理
由付け、反論の要素を持って交渉、説得して行きたい!(女性)

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 相手の言っている(言った)ことが、議論の中でどんな意味を持つのかということを
理解することが必要なんだなと思いましたがむずかしいですね。思いつきで発言すること(論証がない)の無意味さを学びました。 
 ディべートの形を留学生の日本語習得(“考える”ことを含めて)の(一課題)学習
過程にとり入れたいと考えています。(女性:大学勤務)

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論理的に発表する事を意識して仕事に生かしたい。(男性:コンピュータ関連)

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 他のチームのディべートも見たかったです。自分の話し振りをビデオ等で撮影し、後で振り返って見たいです。
 感情的な衝突が予想される打合せに出席する際は、出来るだけ、冷静で、かつ権限のある第3者(聴き手)を準備しようと思います。(男性:会社勤務)

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 相手を打ち負すことではなく、判定者に論理的にうったえることがディべートでは必要であること。実際にやってみて、時間のない中、冷静にメリット、デメ
リットに対して、論理的に反証することの難しさを学んだ。いずれにしても、ディべートは楽しかった。
 理論、実践、評価(講評)と練られた内容で、充実した研修であった。
 今後、職場に戻り、職員研修の一つとして企画し、人材育成の観点から成果をあげたい。(男性:市役所)

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 ディべートを通じて課題を整理できることを学んだ。
 今回初めてのディべートであったが非常に難しかった。まず、論点を的確にノートに落とし込めなければ議論ができないと感じた。繰り返し学ぶことが大切だ
と思う。
 実践をもう少し行いたかった。(肯定側、否定側の両方の立場でディべートを行いたかった)。中級コース、上級コースを設けても良いのではないかと思っ
た。(男性:市役所)

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 相手を打ち負すことではなく、判定者に論理的にうったえることがディべートでは必要であること。実際にやってみて、時間のない中、冷静にメリット、デメ
リットに対して、論理的に反証することの難しさを学んだ。いずれにしても、ディべートは楽しかった。
 理論、実践、評価(講評)と練られた内容で、充実した研修であった。
 今後、職場に戻り、職員研修の一つとして企画し、人材育成の観点から成果をあげたい。(男性:市役所)

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