第30回 JDA ディベートセミナー報告 |
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2004年5月9日、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、第30回JDAディベートセミナーを開催しました。
関東地方、中部地方から全30名の方(会社員、教員、公務員、大学学部生・院生の方など)に参加していただきました。 午前中は、神田外語大学非常勤講師の師岡淳也さんにより、ディベートに関する講義が行われました。午後は、「日本政府はイラクへの一時的渡航禁止措置をとるべきである」という論題のもと、ディベートの練習試合を行いました。3名の10チームにわかれ、青沼氏、篠氏、理事の瀬能氏、講師の師岡氏をインストラクタとして、各チーム試合を一試合行いました。 以下に受講していただいた皆様からのアンケートを記載いたします。上司にディベートの良さを認識してもらうために、まずは自分で体験するために参加した、といった素晴らしいご意見、そして、ディベートを今後も体験したい、仕事に生かしたい(説得的な提案書の作成、授業への応用)、といった活発なご意見もいただきました。 今後も、より多くの方に参加していただき、ディベートの意義をすこしでもわかっていただければと思っております。 JDA理事 大野秀樹 |
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参加者アンケート結果 | ||
以下の番号は次の質問項目に対応: 1 セミナーに参加して気付いたこと、学んだこと 2 セミナーの内容について(レクチャー、試合、および運営に関して) 3 今回の受講理由 4 今回学ばれたことを、職場、および学校で、今後いかに活用していき たいか 1 問題(論題)の全体を把握していないと、議論ができないという事に あらためて気づきました。フローを書くのが難しかったです。 2 試合は講評をしてもらった後にもう一度、肯・否変更してやってみたいです。 3 論理的に考え、話したいと思って参加しました 4 人の話をしっかり聞いて論理的に考えて指示を出したいです。 (女性) 1 一つの物事を他の方面から考えてみる事、議論の進め方などを学び、 初めてディベートのルールも学びました。 2 午前中のセミナーは分かり易く、午後の試合も分かり易かったです。 3 一つの事を理論的に話す力をつけたいと思って参加しました。 4 学んだ事をまず復習していきたいです。 (男性) 1 議論とは前提として、調査やデータの収集が重要であり、それがあって、 論理的な議論が可能であることを再認識した。 2 一日で試合まで終了というのは、時間が少ないように思う。 3 ディベートには関心があったので、ネットで検索して受講。 4 もう少し、勉強すれば生かせるレベルになるかもしれない。 (男性) 1 メモ取りの重要性・ロジックの大切さ 2 一日という限られた時間でありましたが、最大限効果が出る内容で あったと思います。 3 ディベートの基礎力を固めるため。 4 英語でディベート出来るようになりたい。色々な場所で発言して いきたい(政策の提案等)。 (男性) 1 何を結論としていいたいのか、それを相手に伝えるための理由、 具体例を示すという話の手順をさがす。基礎として今後も会話に いかしていきたい。 2 ふだんあまり議論しないテーマだった(にがて)けれども、 ていねいに指導していただいたので、1つ1つ手順をふむと、 出てくるものだと思いました。最初は??という感じでした。 3 常日ごろ、論理的に話をしていないと注意されていたので、 何とかしたいと思いました。 4 1つの問題を自分の感情からつむぎだすのではなく、2つの方向から みる立場に立って考えていく。 (女性) 1 1)理由付けの重要性、2)議論の深め方(だから〜だ。もっと具体的な メリットを出す重要性) 2 1) 非常にわかりやすい内容であった。誤解していた部分、特に反駁の 方法が理解できたのが良かった。 2) 問題点(ビデオは良くない。初心者にとってはまず、ロールプレイ ビデオを見せるべき) 3 1) 社内研修で活用している。この際、基本を学びたかった。 2) 知らない人との交流 4 研修で活用します。 (男性) 1 論理的に理論を構築するのはなかなか難しい。それでも基本的な骨格は わかったような気がする。 2 運営については特段の問題はないと思う。レクチャーについては、配布 資料がもう少し詳細だと良い。口頭での説明等は十分だが、後日、記憶を 喚起するものがあればよい。試合は面白かった。今回は相手の手の内が ある程度開示されたものであったが、次回は本試合形式でやりたい。 3 相手を説得する技術が不足していることを自覚しているところなので。 結構、仕事上でディベートの技術が応用できたら良いという期待感があった。 4 メモの取り方は結構参考になった。何かに応用できそうな感じがする。 また、論理の構築方法は更に勉強したいという気になった。 (男性) 1 たいへん貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。 ディベートというものを初めて行い、見ず知らずの方と意見を交わし、 肯定・否定と多角的な視点でモノを見ることができました。大学でも 本日学んだことを活かし、良いディベートが行えるようになれるといいです。 2 レクチャーに使用したビデオに関して、大会の決勝戦というレベルの 高いものではなく、もう少し初心者向けのビデオを用意されると良いと 思います。 3 大学のゼミ活動の中で、ディベートを行うため、勉強に来ました。 4 ディベートを通して、論理的な思考、プレゼンテーション能力を養い、 今後の学業、就職活動、または就職後の生活全般に活かしてゆきたいと 感じております。 (男性) 1 ディベートの深さ(議会型ディベートと違う難しさ)。チームワークの 大切さ。論理的に考えることや証拠をしめし話していく難しさがあった。 2 もう一試合したかった。一試合をやり、ディベートの流れが分かったのに、 終わりであったので残念だった。負けるとくやしいし、勝つと嬉しく、 ディベートの楽しさがわかった。これからも学校で実践していきたいです。 3 ESSでディベートを少しやっていたからです。あと、ゼミでディベートを やるからです。 4 学校で活用していきます。 (女性) 1 ディベートの実際を体験できてよかった(緊張に満ちた数時間!)。 この争点、ちょっと弱いかな、と自身なく提示したところは、すかさず つっこまれてしまった。主張するところも大事だが、防御(?)にも、 力を注いでおくべきだと身にしみました。 2 師岡先生のご説明はまさに簡潔で要を得た話し方でわかり易く、大変 参考になりました(ディベート決勝のような早口でもお話なさるので しょうか)。 青沼先生の適切なご指示で立論のとき ピシっと使える表現が みつかったり、議論の流れのまとめでは、やっていて気づかなかった点を 説明して頂いてよくわかりました。 3 教員として「総合的な学習の時間」にディベートをとりあげる予定なので。 4 もう即使わせて頂きます(泥縄ですが…)。ありがとうございました。 (女性) 1 ディベートというものがどういうものか体験できてよかった 理論だてて話すことのむつかしさや重要性を学んだ 2 試合はとてもよい経けんになった。 試合の内容について、もう少し事前に説明がほしかった 3 理論だてて議論する技術を身につけたったから 4 ぜひ活用していきたい。 (男性) 1 ディベートについての理解が(十分でないと思うが)出来た。根拠を もって論ずること。相手の論点をしっかりと聞きそれに対して自分の 意見(自分の立場での意見)を裏付けをもって理論的に表現する事に ついて学んだ。論題に対する情報収集がいかに重要か!という事 2 全くの初心者だったのですがわかりやすかった。しかしビデオ(ディベート の試合)が(注釈はあったが)早口で高圧的に感じられた。ビデオの内容が 初心者向けのもの等があればもっとわかりやすかったのではないか…と思う。 3 職場でのディスカッションが(自分も含め)活発ではない。自分の意見を 発言できないスタッフが多く(こんなことを言って良いのかという思いで 発言できない者が多い)。職場での課題となっている。感情論でなく 理論的に自分の意見を発言できるようになる事。スタッフがそのように 発言できるようになるためにいかに指導教育をしてゆくかが自分の課題で あったため。 4 3の自分の課題を達成するため、小グループ学集会ディスカッションに 取り入れていく。その為にもう少し自己学習が必要である。 (女性) 1 今回のテーマは、自分は賛成だったのですが、否定側で議論していく中で、 別の角度からの考え方もあっておもしろいと感じました。また、聴くと いうことは難しくてノートに正確に書くのは結構難しかったです。 2 ディベートがどういうものかがおおよそ理解できました。ただ内容の 組み立て、話し方この辺はもっと勉強したいと思います。 3 ディベートに興味があり、論理的な考え方、話し方を体得したい為。 4 各プロジェクトのプレゼン等で、論点、エビデンス等の組み立て方は おおいに活用できます。 (男性) 1 ディベートの効果である「多角的なものの見方ができる」が実感できた。 実際に試合をしたことで、自分自身がいかに論理的な思考力が身について いないかを痛感できた。 2 試合のビデオは、速くて難解でした。講師の先生のアドバイスが、どれも 的を得ていて、課題点が明らかになって大変勉強になりました。試合準備 の時間がみるみるうちになくなっていく様子は、学生時代の試験を思い 出せてくれました。 3 ディベートが総合学習の有効な手段であると知り、自身で体験して みようと考えたかたから。 4 「総合的な学習の時間」で是非実践してみたい。 (男性) 1 対立する(?)意見を知る事で、視界が広くなる。 2 レクチャーは、推薦された本を読んでいたので理解しやすかった。 試合運び、インストラクターの方の対応がていねいだったので、 身になった。 3 自己アピールの効果を上げたかった。 4 自分の仕事を広めたい。 (女性) 1 午後の試合では、正確に相手に伝えるためには準備が大切だということを 実感しました。 2 ディベートについては全く初めてだったので、午前中ディベートの知識に ついての講義、午後は試合という講義は分かり易くてよかったと思います。 3 業務遂行にあたってディベートの手法、考え方が役に立つのではないかと 思ったからです。 4 職場における問題解決のための討議等にディベートの手法、考え方を 生かして行きたいと思います。 (男性) 1 ディベートは資料の選択(準備)が大切であり、時間がかかるということが わかった。言いたい事をなかなか主張。反論が出来ないと思った。 2 試合が少人数で出来る環境になっており大変良かった。 3 議論することに関して何も教育を受けていない事に気付いたため。議論 下手なため、少しでも進展させたいと思ったから。昔から興味があり、 講習などがあれば参加してみたいと思っていたから。 4 まず主張し根拠を示すという論理的な手法やフローの書き方を仕事に 活かしたい。 (男性) 1 このルールで討論すると全く感情的にならない。自分の議論の主張の穴や 弱みに気付くことができる。すごくいそがしい−証拠があんなちょっとの 量なのにどこだったか見つからない。活かすことに気が取られてしまい、 考えることがちょっとおろそかになってしまった。 2 一日で分かるかなあ?と思っていましたが、コンパクトでOKでした。提示 テキストを一冊読んできましたが、全くディベートを知らないと、ついて いくのがつらかったかも。ビデオを見て実際どうやるかわかった。でも以前、 学生ディベートのビデオを見ましたが、それとずいぶんちがってこわかった。 3 職場の研修企画担当なんですが、上司に「もうディベートは落としたら?」 と言われた。ディベートの重要性を立証するために、まず自分が体験して みようと思いました。 4 結果−複眼的思考をすることは仕事する上でとても有効。今後もディベート はつづけたいと実感しました。 具体的に証拠を上げて上司を説得します。 (女性) 1 ディベートのルール習得は参考になりました。ディベートの雰囲気は理解 出来たと思います。 2 試合の賛成・反対の両方のサンプル回答を最後に提出してもらうと ありがたいです。 3 説明やプレゼンテーションスキルの向上の為。 4 商品プロモーションや打合せの場におけるテーマへの到達の効率の 上げ方を意識して今回の経験を活用したいです。 (男性) 1 私はこのセミナーに参加して、片方の見方だけでなく両方から見る必要が あると感じました。 2 初めて参加させて頂いたので、なにもかも新鮮で興味をもって有意義な 時間がすごせた。 3 私は自分の言いたい事や言うべき事を論理的に話す力を身につけたいと 思い受講いたしました。今後も機会があれば積極的に貴会のセミナーに 参加させていただきたく思います。 4 今日学んだことを生かして、学業及び日常生活に「自立した市民」に なるべく活用していきたいと思います。 (男性) 1 ディベートの本を読んでいた時はおもしろそうだと思っていましたが、 実際に経験してみると、むずかしかった。もっと上達したいです。 2 3 議論、討論、口ゲンカが苦手なので上達したかったから 4 今までとは違った視点でニュースを見たり友人と会話できたら良いです。 (男性) 1 コミュニケーションには準備が必要であるし、考え方も直感的に 選んだものが正しいということはない。掘り下げていく魅了がありました。 2 レクチャーはわかりやすかったです。試合は進行を丁寧に教えて頂き、 できる範囲でディベートを行うことができ、楽しかったです。 3 論理的な考え方、聞き方、話し方を身につきたいと思い。 4 考え方を狭く取らずに今回の経験を生かしていきたい。 (女性) 1 会話の中での問題点や矛盾点の洗い出しにも役立てるように思う。物事の 本質を考えるようになると思う。 2 レクチャーについては、もう少し全体像から説明してほしかった。試合の コメントは非常に参考になった。ビデオは参考になったが、コンパクトで わかりやすいものであれば尚よいと思う。 3 論理的に考え、話すようになりたいため。 4 今後も続けて、さらにディベート力を高めたい。 (女性) 1 critical thinking の向上を計る上で、ディベートセミナーを通じて、 ディベートを行うことが一番の近道であると感じた。 2 一日セミナーに無理があると思わざるを得ない。練習試合のセミナーの 大きな意義があると考えられるので、午前の講義分は予習(読本)が カバーし、丸一日練習試合にする為、やってみたらどうか。 3 思考力、Presentation 能力の向上に役立てるため 4 改善提案、Presentation に活用していきたい。 (男性) 1 ディベーターとしての実践から改めて自らの弱点を認識出来た。 2 大変ゆっくり分りやすいレクチャーであった。試合に初めて参加された 方も立派に試合の場に出てこられた、かみ合った議論が出来ていたのには 敬服した。 3 JDAの講座がどういう手順でおこなわれているか興味を持ったので 参加してみました。 4 (男性) 1 自分の短所:肯定と否定の議論を分けて聞きとる(=書きとる)ことが できない。質問を思いつけない。 2 一日に肯定、否定の両方を経験できると良いですね。 3 ディベートの試合を経験したかった。 4 根拠を持って話すこと。試合前に忠告されていたが、結果的には、 根拠を提示できなかった。日常において心掛けるようにしたい。 (女性) 1 コンパクトにメモをとる事の難しさ 2 はじめにモンティ・パイソンを見せるのは参加者をリラックスさせる 意味でとてもよかった。試合後のレクチャーはとても分かりやすかった。 3 会社の会議に考え方としてとり入れる事ができないかと考えて参加しました。 4 相手の議論、考え方の面で参考にしたいと思います。 (男性) 1・2 3 I hope to be a good debater. 4 ディベートの戦略面をもっと学びたい。 (女性) 1 あらためて…ディベートって難しい! どうして表面的なところ(議論)に とらわれてしまうのか不思議です。 2 よくをいえば、もう少し広い部屋がよかったです。 3 ディベートを基礎から学ぼうと思ったから。しかし、自分も初心者なのに 初心者同士でディベートをやるとひっちゃかめっちゃかですね。 4 プレゼンする機会があれば生かしたいです。 (女性) 1 初めて参加させて頂きましたが、初心者でも理解しやすく実践的で 学ぶことが多かった(論理的な話し方及び構成の仕方を学びました)。 今後の批評などの見方も変わると思います。 2 3 仕事に役立てられると思い受講致しました。 4 論理的な物の見方を日常や仕事場で活用し、話し方も効果的にしていきたい。 (男性) |
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