パーラメンタリー・ディベートについて

名称:第12回K.U.E.L.Parliamentary Debate Tournament
    (ただし,1年にほぼ2回開催だそうです)
主催者:関東学生英語会連盟(K.U.E.L.)
日時:9月22日(日)9月23日(月・秋分の日)
場所::学習院大学・東京都立大学
フォーマット:2人制・コンスト2回(8分)・リバ(4分),試合前の準備時間20分
命題:一部うろ覚えですが
1. R t: Marriage makes people happy.
2. R t: Japanese government should authorize local referenda
3. R t: Girls should be womanlike and Boys should be manlike
4. R t: It is better to be a big fish in a little pond than 
 to be a little fish in a big pond.
 

Date: Tue, 24 Sep 96 20:37:19 JST
Subject: [JDA :1679] Parliamentary Debate 観戦記
 
MLでは未だエビデンス旋風が吹いておりますが,台風に中の学習院で私が日曜に見
た,初めてのKUELのパーラのディベートについてお話を
 
好奇心のためか,夏の終りに珍しく心が広くなっていたのか,M.R氏から紹介
されたとかで私にパーラのジャッジの依頼が来たとき思わずジャッジを引き受けてし
まう。あのとき台風と分かっていたら。
 
服はまあ乾けば何とかなるが,靴や本は…
(なお例によって,一を聞いただけで十を語っていますので,御注意を)
 
--- PD
 
ジャッジ・ルームは昔のIEC杯みたいで,ネイティブもちらほらいるし,社会人が結
構多かった。(知っている人も,それなりに。慶応の人や,江原さんなど) しかし
ただの一度も試合を見たことも無いというナメたジャッジは,ただ一人
 
パーラといったら,プロポが各試合の数10分前に発表される他はルールはほぼ一緒
だと思っていたら大間違いだった。恐らくとっても重要なPoint of Information,と
いうルールなどもある。それを知ったのは,試合のほんの10分ほど前。危うし,危う
し。
 
P of Infは,スピーチ中に,スピーチをしていない側が相手に質問を発したり,意見
をさしはさんだりすることができるというルール。話したいときは,Informationと
言ってから,頭に右手を乗せて立ち上がる。結構,滑稽。話し手は,大抵これを受け
入れるが拒否することも出来る
 
ちなみにその世界では,「パーラ」とは言わず,PDと省略するのが一般的なようだ。
パーラというと怪訝な顔をする人もいる。これは蔑称なのかもしれない
 
--- Point of Information
 
KUELが採用している形式は 2人チームで 8分のコンストが2回と,4分のリバタルが1
回ある(ちなみにQA時間も途中の準備時間も無い)。世界大会などの形式とは違うら
しいし,結構色々と形式があるとのこと。
 
試合の合間に,M.R氏とICUチームが世界大会形式の模範試合を見せていた。
その試合はさすが面白く,自分でもパーラをやってみたくなる気にさせるものだった。
P of Inf.というもの使いかたも何となく分かった。一部はギャグとして,一部は短
い反論として。一部は議論の流れをハッキリさせるための質問として挟むのだ。
 
しかし,残念なことにしかし私のジャッジした3試合では,このP of Inf 全く用いな
い学校も有ったり,仮に使っていても,使ってないのと一緒の見当違いだったしたケ
ースも有った。
 
恐らくICUなどと他の大学等の格差が,チョーあるんではないか。ICUなどは世界大会
にすら出ている。しかし一部の盛んな学校以外では,国内にはまだ大会も少ないとの
ことなので,基本的な試合回しや,模範とすべき試合を見る機会も,恐らく限られて
いるのだろう。ほとんどダンマリのスピーチというのもたまに見かけた。こちらの世
界では,最近はプロポが狭いので初心者大会FFDTなどですら見かけなくなったので,
少し懐かしい
 
一つだけ断定するとすれば,パーラは独学の初心者には難しすぎるし,練習もかなり
難しいということだ。試合の中でたまに,上手いスピーチをやるのもいたが,その場
合には明らかにReturneeだったりする。パーラの世界も,結構いろいろと問題がある
のだろう。
 
--- 奥義
 
でもPolicy debateの経験者も試してみるべきだと思う。恐らく,ディベートの奥行
きがかなり広がるはずだろう。議論の焦点を見抜く分析力等が鍛えられるはずだ。
 
参考のため,私が数試合で読み切った「パーラの奥義」をば,N.D.T.形式ディベー
ターのために一つ伝授しよう。鍵はやはり,試合前の準備時間だろう。
 
そこでは,自分の議論の最も核となる数個の論点を,ひたすら考えておくことだ。N.
D.T.形式だと,試合の序盤にスプレッドして,試合の最後には使えない議論は切り捨
てられお互いにInherentな部分だけが残る。恐らく,この逆をやるのがパーラの極意
だろう。
 
というのもパーラだと途中には,準備時間もなくスピーチ回数も少ないので,途中で
軌道修正が難しいからだ。
 
つまりinherentな部分をまずばっと把握して,それにギャグや説明のための具体例な
どで肉付けする。もっとも肉付けの際,基本はあまり変わらない。ソルベンシー・シ
グニフィカンス等の用語を使うかはともかく,それらの論点にあたるものを議論する
のは,パーラだろうと変わらない。あとはギャグ的な具体例などで味付けすればいい。
 
まあ実際にはそんなに簡単なものではないだろうが。
誰か企画してみたら,面白いかもよ。N.D.T.形式になれた人のためのPD
 
 
もっともかなりて-ストの違うものになるだろうね。パーラの世界には,独特の雰囲気
をつくりだす「風習」が結構ある。
 
スピーチの冒頭にHelloとディベーターが必ず言って,残りの皆が全員Helloとかえす
のには参った。これはパーラというより,KUELパーラの風習だろうなと勝手な推察を
する。また拍手の代りに一部で机や床を叩き鳴らして囃すのは結構耳に堪える。自校
のスピーチの途中で声援や拍手で応援するのも癇に触る。まさに気分は自民党のヤジ
議員。
 
--- 顛末
 
台風が接近しつつあったので,もう会場に着いた頃には,ぐしょ濡れ。最初の二試合
は,どうやら初心者同士の対戦だったようで観客も少なく,外の雨の音のほうが議論
よりも激しいという感じのイマイチな対戦をジャッジした。
 
コミの人に「もっと良い試合のジャッジしたいな」というY.Y的な愚痴をボソッと言
ったら,申し訳ないことに上智杯的な配慮をしてくれて,3試合目はかなりましな試合
を見ることが出来た。
 
パーラの判定はどう下すんだろうとおもっていたら,予め注意書が配られ,「点数や
スピーチ能力でなく,ロジックで判定してください」と書いてあった。何だこの世界
でもスピーチ vs ロジックなどいう下らない二項対立を使ってやがんのかと憤慨しつ
つ,やりなれすぎたジャッジングの方法で判定をでっちあげた
 
それにしてもパーラの点数欄は殺人的に多い。デリバリーだけで5つに分かれている。
gesture, postureなどとたくさん分けられすぎても困る。「Y.Yさん,manner欄があ
いてます」などと3試合とも注意された。「あいつら俺の名前が紹介されている途中,
話していたな,mannerには1でもつけちゃろか」と思いつつ,外様なので遠慮して3を
埋める。
 
なお4試合目も上智杯的な配慮をしてくれたのか,ICU(偶然知っている人達)をジャ
ッジすることになっていて,20分の準備時間が過ぎるのを本を読みながら待ってたら,
いきなりコミから,台風のためその日の試合は打ち切りとの通達。電車が止まり始め
たというニュースなどを受けてのことらしい。
 
なかなか決断力があり,受け答えのしっかりしたコミたちだ。感心,感心。
あっ,考えてみればジャッジ・フィーも貰ってないや。まあ良いか
 
-----------------------------------------------------------------
Y.Y
 
 

Date: Thu, 26 Sep 96 16:27:58 JST
Subject: [JDA :1694] 続Parliamentary Debate
 
ちょっと前にわたしが書いたパーラの紹介に,政策ディベートとパーラの両方を
経験したF.Yさんが返事をくれました。
 
貴重な意見なので,申し訳ないですが転送させていただきました。
私の偏った意見に惑わされた方は,是非ともお読みください
 
------- Forwarded Message
 
Y.Yさん、初めましてこんにちは。F.Y@NTT(もとWESA)と申します。
 
はじめましてとは言っても、以前何度かY.Yさんにジャッジをしていただいたことが
あるんですが、大昔のことなので、覚えてらっしゃらないでしょう(^^;
3年前のみちのくで、「On to はやめよう。On だからね」っておっしゃってたのとか
記憶に残っています。
 
実は私は1.2年の時にWESAでアカデミックをやっていたのですが、3.4年の時には
ICU Debating Societyでパーラをやっていました。
KUELに出場して優勝したこともあるし、(パートナーのおかげですが)
何度かジャッジもしました。世界大会にも3年の時には出場・4年の時は(パートナー
が事情により行けなくなったため)ジャッジをしに行って来ました。
 
..という事情により、今回のY.Yさんのメールは非常に興味深く読ませて頂きました。
 
#今回のKUELは、私自身は大阪.神戸に遊びに行ってまして、見に行けませんでした。
(ついでに台風も回避できました。らっき〜)
 
At  8:37 PM 96.9.24 +0900, Yoshiro Yano wrote:
 
>P of Infは,スピーチ中に,スピーチをしていない側が相手に質問を発したり,意見
>をさしはさんだりすることができるというルール。話したいときは,Informationと
>言ってから,頭に右手を乗せて立ち上がる。結構,滑稽。話し手は,大抵これを受け
>入れるが拒否することも出来る
 
世界大会だと、POIだけで観客から拍手が沸き起こることもあります。(それだけ鋭い
質問「も」飛ぶ。)
 
ちなみにPoint of Order とか Point of Privilege とかもあるんですが、
でませんでしたか?(特にPOOはNew argument を Point out するときに使います)
 
>ちなみにその世界では,「パーラ」とは言わず,PDと省略するのが一般的なようだ。
>パーラというと怪訝な顔をする人もいる。これは蔑称なのかもしれない
 
う〜む、数年前まではそんなことはなかったんですが。私はパーラと呼びます。
 
>KUELが採用している形式は 2人チームで 8分のコンストが2回と,4分のリバタルが1
>回ある(ちなみにQA時間も途中の準備時間も無い)。世界大会などの形式とは違うら
>しいし,結構色々と形式があるとのこと。
 
2年前のプリンストンのときは2人制でした。
去年のコーク大会は2人のチーム2つ対2人のチーム2つの全部で8人がいっぺんに試合を
する、という形式でした。勝ち負けではなく、順位制なんです。
今年の南ア大会もそうらしいとの噂でした。
なお、オーストラリアアジア大会などは、3人対3人で対戦します。
 
>試合の合間に,M.R氏とICUチームが世界大会形式の模範試合を見せていた。
 
そうそう、M.Rのディベートはさすがですよね。
 
>恐らくICUなどと他の大学等の格差が,チョーあるんではないか。ICUなどは世界大会
>にすら出ている。しかし一部の盛んな学校以外では,国内にはまだ大会も少ないとの
>ことなので,基本的な試合回しや,模範とすべき試合を見る機会も,恐らく限られて
>いるのだろう。ほとんどダンマリのスピーチというのもたまに見かけた。
 
この状況を打破するべく、M.Rはじめ私たちは頑張ってきたわけです。
私なんてホントに全然下手なままプリンストンくんだりまで乗り込んで行っちゃった
わけですから....行ってみないと始まらないと思いましたし。
アジア大会などのインビテは結構来ているはずなので、もっとみんなに参加して欲しい。
...と一所懸命呼びかけてるが。てんてんてん...
 
>でもPolicy debateの経験者も試してみるべきだと思う。恐らく,ディベートの奥行
>きがかなり広がるはずだろう。議論の焦点を見抜く分析力等が鍛えられるはずだ。
 
その通りだと思います。
いわゆる「プレパ」はできませんから、個人の知識が物を言う。(ブリーフ作ってく
れる先輩なんていないぞう。)
反射神経というか、いつでも自分の頭で自分の論理に沿った切り返しをしていかなけ
ればならない。自分のスピーチ中はもちろん、相手のスピーチ中もすかさずPOIを入
れるため。そしてとびあがる、と(笑)
ぐちゃぐちゃのアーギュメントでスプレッドして、とかは通用しませんから、
岸田さんの1ARのようなずどーんずどーんと重いアーギュメントとスピーチが必要に
なる。いらないところは捨てるし。
頭の中にいろんな引き出しを作って置いて、いろんなexampleを出せることが必要。
 
などなど、色々思うところはありますが。
 
私はアカデミックとパーラの両方を経験してますが、はっきり言って「両方面白い」
「両方はまる」と思ってます。
どっちの方がなんて議論、必要ないと思うんですよね。
両方別の面白さがあるんだから、それでいいじゃないですか。
(私は以前、「アカデミックだけやればいい。パーラなんて時間の無駄」みたいなこ
とを言われたことがあります)
 
>そこでは,自分の議論の最も核となる数個の論点を,ひたすら考えておくことだ。
 
その通り。M.Rのレクチャーなんかでも言われてます。
 
>というのもパーラだと途中には,準備時間もなくスピーチ回数も少ないので,途中で
>軌道修正が難しいからだ。
 
軌道修正って基本的にはしちゃいけないはずですが。ずらしたことをいかにもずれて
ないようにみせる、とかすれば別ですが。
 
>誰か企画してみたら,面白いかもよ。N.D.T.形式になれた人のためのPD
 
そうそう、私が3年になったときの状況を考えたら、今の方がずっと環境も整ってる
し、人口も増えてるし、やるべきだと思います。
(あの頃まだM.Rはいなかった。)
 
>スピーチの冒頭にHelloとディベーターが必ず言って,残りの皆が全員Helloとかえす
>のには参った。これはパーラというより,KUELパーラの風習だろうなと勝手な推察を
>する。
 
あれは日本の悪しき風習だと私は思います。小学生じゃないんだからやめてほしい。
 
>また拍手の代りに一部で机や床を叩き鳴らして囃すのは結構耳に堪える。自校
>のスピーチの途中で声援や拍手で応援するのも癇に触る。まさに気分は自民党のヤジ
>議員。
 
そうですか。いいアーギュメントが出たときの拍手喝采はいいと思うんですが。
「言ってくれてありがとう」という気持ちをこめて。
言ってくれなきゃむずむずしちゃうところをすぽーんと言ってくれると、思わず
拍手が起きません?
ただし、私が現役だった頃は、日本人は机を叩いてませんでした。
変わったんですねえ。
 
>最初の二試合
>は,どうやら初心者同士の対戦だったようで観客も少なく,外の雨の音のほうが議論
>よりも激しいという感じのイマイチな対戦をジャッジした。
 
多いです、そういう試合。
 
>それにしてもパーラの点数欄は殺人的に多い。デリバリーだけで5つに分かれている。
>gesture, postureなどとたくさん分けられすぎても困る。
 
パーラの、というよりは日本のパーラの、ってとこですね。
 
ああ、なんだかまとまりのないままなが〜いメールとなってしまいました。
申し訳ございませんでした。
 
それでは、もしパーラをやりたいなんてアカデミックディベーターがいたら、是非
ICUに連絡を取ってみるよう勧めておいてください。
私もその口でしたが、M.R LUBETSKY のレクチャーやICUの練習はインカレですので、
他大生も参加できます。
早稲田の人も、一橋も、いました。
去年あたりからKESSの子も来てました。
K.K君やT君も誘いましたが、彼らは来てくれてるんでしょうか。
 
あまりに国内の大会が少ないので、ICUと慶応と成蹊の3校でトライアングルトーナメ
ントというのをやってました。ホームみたいな物ですね。
 
そういうのに、是非皆さん参加していただきたいと思います。
できればアジア大会とか、オーストラリアアジア大会とか、世界大会とかにも。
K.K君がアメリカにディベートしに行きましたよね。
いいことだと思います。
勝ち負けだけじゃなくて、ほかに学ぶべき所は沢山あると思います。
私はアテネに旅行に行ったときに、一緒にジャッジしたギリシャ人の子の家に泊めて
もらい、そこのディベート部の子たちと飲んだりとか、楽しい思い出ができました。
バングラデシュ人の子が先日日本に遊びにきましたし。
 
そうそう、アジア大会を日本で開いてくれという要請を、去年耳タコなほど受けました。
現状じゃ無理です。
ICUはICUトーナメントだけで精いっぱいだってことです。
確かにあそこはESSはなく、debating societyの人数も少ないですから、
難しいかもしれません。
どこかのESSでできればいいと思うのですが...
 
私がとても尊敬していた、ICU Debating Societyを作り、支えてきた人の
悲願は「日本で世界大会を開くこと」でした。
今では絶対に無理です。
各国は、競って何年もかけて準備やアピールをしてやっと開催権を獲得しているような
状況なのです。(これもすごいというか、面白いというか...「うちの大学で世界大
会をやると、こんなにいいことがある!」というパンフを配ったりスピーチをしたり。)
アジア大会だけでも、日本でできたらいいんじゃないかと思うのですが。
「やって」といわれていることですし。
何年後かにはなってしまうとは思いますが。
 
それでは、長文で申し訳ございませんでした。
失礼します。
 
F.Y
------- End of Forwarded Message
 
Y.Y
 

Date: Fri, 27 Sep 96 20:49:38 JST
Subject: [JDA :1700] Parliamentary Debate 
 
S.T@ICUです。
 
F.Yさんの文章が流れましたが少し訂正および追加説明をしたいと思います。
 
 
>世界大会だと、POIだけで観客から拍手が沸き起こることもあります。(それだ
>け鋭い 質問「も」飛ぶ。)                                                
>ちなみにPoint of Order とか Point of Privilege とかもあるんですが,でま
>せんでしたか?(特にPOOはNew argument を Point out するときに使います)  
 
POO はNew argument以外にもrule violationが起きた時に使われます。
Point of Privilege ではなく Point of Personal Privilege です。
これは侮辱的なスピーチや間違っている引用などに対して使用されます。
 
 
>それでは、もしパーラをやりたいなんてアカデミックディベーターがいたら、是
>非ICUに連絡を取ってみるよう勧めておいてください。他大生も参加できま
>す。早稲田の人も、一橋も、いました。
>去年あたりからKESSの子も来てました。
>K.K君やT君も誘いましたが、彼らは来てくれてるんでしょうか。    
 
申し訳ありませんが、完全にopenというわけではありません。今のところ、学外
からの  定期的な参加者はいません。興味のあるかたは、まずICUへ連絡してみて
下さい。ただ、諸大会の直前の練習など、場合によってはお断りすることもある
かもしれません。 
 K.Kさん、Tさん、H.O君とはアメリカ行きの前に少しですが練習しました。
おーいH.O、あれで役にたったかな?
 
 
>あまりに国内の大会が少ないので、ICUと慶応と成蹊の3校でトライアングル
>トーナメ ントというのをやってました。ホームみたいな物ですね。 
 
これはトライアングルリーグと言ってました。
 
去年から、津田塾大学が新人対象のトーナメントを開催したり、その他の大学で
も自分たちで大会を開こうというところがちらほらと出てきています。状況は以前
に   比べてずいぶん良くなっているのではないでしょうか。今年は都立大も大会
開いてましたし。                              
 
 
>そうそう、アジア大会を日本で開いてくれという要請を、去年耳タコなほど受け
>ました。
>現状じゃ無理です。
>ICUはICUトーナメントだけで精いっぱいだってことです。
>確かにあそこはESSはなく、debating societyの人数も少ないですから、
>難しいかもしれません。
>どこかのESSでできればいいと思うのですが... 
 
そんなにICUトーナメントの運営は余裕なさそうでしたか?       
40人以上いて人数が少ないと言われるとは思わなかった。Debateだけで45人
いるサークルは多くないはずですがどうでしょうか。現段階で、海外(特にアジア
の国々)とのコンタクトをとっているのは日本では ICU Debating Society だけで
しょう。もしも本当にパーラの国際大会を日本で開催するのならばそのときはや
はり先頭に立って動かなければ、と思っています。具体的な構想を立てるとした
ら2、3年先を見越した 計画を立てなければなりませんが、そろそろそういった
長期的計画を企画できる程には継続性のある団体になってきたのが ICU 
Debating Society の"現状"です。このあいだのICUトーナメントは一応日本を含
めて3カ国からの参加がありました。
 
 
S.T
 
 

Date: Sat, 28 Sep 96 01:19:17 JST
Subject: [JDA :1702] Re: Parliamentary Debate  
 
S.T@ICUです。
順序が逆になりましたがY.Yさんのメールにも反応を。
本来ならばY.Yさんあてでも良いのですが、パーラも活動してるとの
宣伝のためにJDA-MLへ流します。
 
 
>好奇心のためか,夏の終りに珍しく心が広くなっていたのか,M.R氏から
>されたとかで私にパーラのジャッジの依頼が来たとき思わずジャッジを引き受け
>てしまう。あのとき台風と分かっていたら。 
>服はまあ乾けば何とかなるが,靴や本は…
 
私は台風が行ってから学習院を出たので帰りは夕焼けを見ながらでしたよ。
状況判断は大切ですね。        
 
 
>パーラといったら,プロポが各試合の数10分前に発表される他はルールはほぼ一
>緒だと思っていたら大間違いだった。恐らくとっても重要なPoint of Informationと 
>いうルールなどもある。
>P of Infは,スピーチ中に,スピーチをしていない側が相手に質問を発したり,
>意見をさしはさんだりすることができるというルール。話したいときは,
>Informationと言ってから,頭に右手を乗せて立ち上がる。結構,滑稽。話し手は,大>抵これを受け入れるが拒否することも出来る。
 
そうですね、POIはとても重要です。これによって相手のチームや聴衆とやりとり
します。一つの高々10秒程度のPOIがroundに決定的な影響を与えます。たしか
に、見た目は滑稽かもしれない。K.Kさんなんかあの猿みたいな格好はなんです
かといってたし、、、。  
 
 
>ちなみにその世界では,「パーラ」とは言わず,PDと省略するのが一般的なようだ。
>  パーラというと怪訝な顔をする人もいる。これは蔑称なのかもしれない
 
そんなこと無いんじゃないかなー、言いますよ「パーラ」って。
PDはどうかな、KUELでは使うのかもしれない。でも「ぴぃ・でぃ」といわれたら
少し戸惑うと思う。
 
 
>試合の合間に,M.R氏とICUチームが世界大会形式の模範試合を見せていた。
> その試合はさすが面白く,自分でもパーラをやってみたくなる気にさせるものだっ
>た。  
 
あれは模範試合でもなんでもないんです。世界大会の練習をしたいからどこか部
屋を使わせてくれとKUELに頼んだところM.Rがレクチャーをやると勘違いしたら
しくて皆の前でやることになったのです。彼は「違うこれは練習なんだ」と言ったらし
いですけどね。そうそう、東京国際大学が1team混ざってましたよ。2nd Oppか
 
 
>スピーチの冒頭にHelloとディベーターが必ず言って,残りの皆が全員Helloとかえ
>すのには参った。これはパーラというより,KUELパーラの風習だろうなと勝手な
>推察をする。
 
そうですねー、ICUではやらないんですけどねー。Helloと言葉が無いと落ちつか
ない人達がいるみたいです。
 
>また拍手の代りに一部で机や床を叩き鳴らして囃すのは結構耳に堪
>える。自校のスピーチの途中で声援や拍手で応援するのも癇に触る。まさに気分
>は自民党のヤジ議員。  
 
前の方に書いて有るM.Rとの練習では聴衆がヤジ飛ばしてましたね。私は好きです。
何を話すかがはっきり決まってないので、スピーチ自体が聴衆の反応を見ながら
なんですよ。うなずいたり机たたいてくれるとやりやすいです。しーんとしてる
のはつまらない。
 
 
>それにしてもパーラの点数欄は殺人的に多い。デリバリーだけで5つに分かれて
>いる。   
 
これもKUELだけでしょう。今年のICUトーナメントの点数欄は全体で6つだったし、
アメリカ(APDA)はただ30点満点で評価します。facial expressionなんてどうやっ
てつけました?
 
 
>なお4試合目も上智杯的な配慮をしてくれたのか,ICU(偶然知っている人達)を
>ジャッジすることになっていて,20分の準備時間が過ぎるのを本を読みながら待
>ってたら, いきなりコミから,台風のためその日の試合は打ち切りとの通達。
 
本人は「あぶなくY.Yさんにジャッジされるとこだった」と言ってました。
 
 
>あっ,考えてみればジャッジ・フィーも貰ってないや。まあ良いか          
 
ジャッジ・フィーは郵送するとアナウンスしてました。そのうち着くと思います。
 
S.T
 

Date: Mon, 30 Sep 96 03:26:40 JST
Subject: [JDA :1709] Re: Parliamentary Debate
 
こんにちは。F.Yです。
色々勘違いがあったようで申し訳ございませんでした。
 
At  8:49 PM 96.9.27 +0900, Tsuchibuchi Shotaro wrote:
>S.T@ICUです。
>
>F.Yさんの文章が流れましたが少し訂正および追加説明をしたいと思います。
 
>そんなにICUトーナメントの運営は余裕なさそうでしたか?       
 
私の印象の問題ではなく、以前ICUのメンバーに「ICUトーナメントで手一杯で、
アジア大会なんてとんでもない」と言われ、まあそうなのかな、と思ったのでああいう
書き方になりました。また、他の大学の協力も得られたらいいな、という打算も勿論
ありました :-P
 
#Y.Yさんそのへんいかがなものでしょうか?
 
結局の所、パーラがもっと日本で流行ればい〜な〜と思っているだけです、私は。
アカデミックとパーラ、両方好きなんです。
 
 
F.Y
 

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