ポストイットの使用に関する議論


Date: Tue, 10 Sep 96 10:55:16 JST
Subject: [JDA :1592] post it
 
H.Yです。
 
最近難しい話題が多いですが、これは気楽な話です。
 
先日ポストイットについて書いたものを読んでいて思ったのですが、
 
昔(私がジャッジとして試合会場に行っていた頃なので2、3年前だと思う)時
々見かけたのですが、
DAの2コンをする人が、フローシートに自分のアーギュメントとかエビデンスの
中身とかを書いた
ポストイットを順番に貼り付けてフローの代わりにしている人がいました。
その時は、「すぐにはがれてなくなりそうだ」とか「なんかめんどくさそうやな
」
とか根拠も無しに否定的な印象を持っていたのですが、よくよく考えてみるとか
なり便利そうだと
急に考えが変わりました。
 
自分はフローに都度直接メモ書きをしていたのですが、プレパ中もスピーチ中も
あまり時間がなくて
全部を書ききれなかった記憶があります。その点、あらかじめフローに書くべき
ことをポストイットで
作っておけば、試合ではその中から必要なものを順番にはっていくだけですむの
で非常に合理的では
ないかと思ったわけです。
 
そこで、素朴な質問なのですが、
@今自分のスピーチをフローに書くときにポストイットを使う人は多いか少ない
か
A実際にポストイットを使っていた人はその効果や失敗談などについてのコメン
ト
などについて知りたいので情報を下さい。
 
H.Y

 
Date: Tue, 10 Sep 96 12:48:32 JST
Subject: [JDA :1594] Re: post it
 
私が現役でディベートをしてたときは、大学2年くらいからポストイットを使って
ました。自分の議論をあらかじめ書いておいたり、再利用したりで、抜群に効率が
よくなったことしか覚えていません。もう十数年前の話ですが。
 
Y.T

 
Date: Tue, 10 Sep 96 19:05:55 JST
Subject: [JDA :1596] Re: post it
 
こんにちは、名古屋大学のS.Iです。
 
>H.Yです。
 
H.Yさんお久しぶりです。ずいぶん御無沙汰しておりますが、お元気でしょうか。
 
>先日ポストイットについて書いたものを読んでいて思ったのですが、
>DAの2コンをする人が、フローシートに自分のアーギュメントとかエビデンスの
>中身とかを書いた
>ポストイットを順番に貼り付けてフローの代わりにしている人がいました。
>その時は、「すぐにはがれてなくなりそうだ」とか「なんかめんどくさそうやな
>」
>自分はフローに都度直接メモ書きをしていたのですが、プレパ中もスピーチ中も
>あまり時間がなくて
>全部を書ききれなかった記憶があります。その点、あらかじめフローに書くべき
>ことをポストイットで
>作っておけば、試合ではその中から必要なものを順番にはっていくだけですむの
>で非常に合理的では
>ないかと思ったわけです。
>
>そこで、素朴な質問なのですが、
>@今自分のスピーチをフローに書くときにポストイットを使う人は多いか少ない
>か
>A実際にポストイットを使っていた人はその効果や失敗談などについてのコメン
>ト
>などについて知りたいので情報を下さい。
 
 
 後輩は殆ど利用しているようです。そうですよね、T君。
 
 ポストイットは私も現役時代利用していました。1コンを書いておくと、より長く
Dispatch sheetと格闘してストラテを立てる(or 確認する)事ができるので、便利
でした。山に入ってから、来ると思われる1NCに対応する2ACを全てポストイット化し
たこともありました。(この試合は、勝ったけど、噂によるとUTのK君の3リバが長
かったらしいですね。)
 でも、後輩の方が、より高頻度に使用しているようです。N.T(名大3年、昨
年NAFAT3位)に至っては、ブリーフには全てポストイットを貼り、延ばし返しを問
わず、小さい文字でびっしり書いて有るのをよく目にしました。2ACは殆ど、作った
ポストイットをフローに貼り直すだけだったようです。大プロポだと、作っても、使
用頻度が少ない上に、必要枚数がかかりすぎるでしょうが、今は小プロポなので、作
ったポストイットを使う機会が多い、という理由で可能なのかも知れません(何だか
年寄りくさい発言になってしまった・・・)。最近のポストイットは大きさも多様な
ので、1コン用、2コン用で別々のものを使うこともありました。ちなみに、1シー
ズンぐらいなら、粘着力もなくならず、利用できる様ですよ。面倒くさがらないで、
どこまでポストイットを作るか、という点は、その人のマメさに依ると思いますが。
 ただ、Rebbutal sessionをするのには不便だと思います。以前、後輩に
”リバ・セッションをするから前の試合のフローを持ってこい”と言ったところ、穴
だらけのフローを見せられ、再現不能だったものをありました。
 今、思った事としては、こんなところです。
 

Date: Wed, 11 Sep 96 14:39:07 JST
Subject: [JDA :1603] Re: post it
 
I.K@阪大です。
 
>
>そこで、素朴な質問なのですが、
>@今自分のスピーチをフローに書くときにポストイットを使う人は多いか少ない
>か
>A実際にポストイットを使っていた人はその効果や失敗談などについてのコメン
>ト
>などについて知りたいので情報を下さい。
 
もう既に情報は出尽している感がありますが、私からも一つ。
@
小プロポになり格段に増えた気がします。1st constructiveをpost it 化する
ことはかなり昔からありましたが、それ以降のspeech 特に 口attackや、
口deffebce(笑)をpost it化するチームが多いのが最近の傾向でしょう。
 
A
またこのpost itがパッチシートと組合わさって使用されているのが関心させられる
点です。パッチシートには必ずpost itを貼るスペースがあります。(普通は紙を4分割
して、1列3列は相手の情報、2列4列に自分のspeech = post itを貼ります)。以前
は口attackや、どこにevidenceを読むのか、といった確認のために 見慣れたtypeの
caseに対しても少なからずの時間が割かれていましたが、この方法は格段にその無駄な
時間を短縮できます。 また事前準備を100%生かすことができる、という点が素晴ら
しい点でしょう。 
 
 
もう一つ あまりみんながふれていないメリットがあります。post itにspeech を書く
という行為は しらずしらずのうちにspeech 練習になります。音声のみにたよるspeech
練習の難点は reflectionがしにくいということです。先輩などが練習につきあってくれ
れば問題ないのですが、自分一人でとなると テープレコーダーに録音して聞いてみるな
ど涙ぐましい努力が必要になります。
speechを書いて、読む(一番いいのは発声する)という行為は しらずしらずのうちに
自分のspeech をreflectionすることになります。さらに-----> 問題点を直す--->再度
発声してみる、と続けていけば確実にspeech能力が向上していくのではないでしょうか。
 
post it化されていないspeech = その場で作ったspeechもこの方法により上達すると
考えられます。(以前はワープロにspeechを打ち込んでは 読んでみる、という方法であ
ったように思いますが、、、、)
(ここでいうspeech能力とは主にword economyなど、どーいった言い回し、単語が
伝わりやすいか? 時間が短くてすむか? といった能力)
 
N.M君が問題点とあげていたように、先輩が作ったpost itを後輩にわたして読ませ
るとい
う行為は問題点が多いと思います。上記の 自分でspeechを作る---->reflectionする
といった行程を経ていないので、自分自身のspeech能力が向上していないからです。実際
の試合では ちょっとした違いについていけずに負けることになるでしょう。
 
 
post itを自分で制作する限り(分担はOK)は、speechのpost it化は多いに奨励されるべき
戦略であると思います。
特に先輩がspeech練習をみてくれないチームにはお勧めです。
 

 
Date: Tue, 17 Sep 96 13:28:16 JST
Subject: [JDA :1619] Re: post it
 
Y.T@名古屋です。
 
>後輩は殆ど利用しているようです。そうですよね、Y.T君。
 
はい。私たちは1年生の時からポストイットの有用性を上級生から叩きこれました。
”ポスト一途の使い方”なるマニュアル、レクチャーも存在します。おかげさまで、
我々もポスト一途を大いに利用して、効率のよいプレパや試合ができました。
 
> でも、後輩の方が、より高頻度に使用しているようです。N.T(名大3年、
>昨年NAFAT3位)に至っては、ブリーフには全てポストイットを貼り、延ばし返し
>を問わず、小さい文字でびっしり書いて有るのをよく目にしました。2ACは殆ど、
>作ったポストイットをフローに貼り直すだけだったようです。
 
 確かに彼女のブリーフはすごかった、と言うのも、2A&1Nのスピーチで必要な
ブリーフ一切が(’95後期に至っても)一冊ですんでいました(ほとんどパートナー
に持たせていたという意見もあるが)。
 横で見ていて、”よくあんなにちまちましたポストイットをなくさずにすむな”な
どと思っていましたが、だいじょうぶでした。というのも、一度書き上げたポストイ
ットをA4のまっさらなかみにすべてならべてはっていちどコピーしておいたようで
す。これならポスト一途でスピーチを書き上げると同時にブリーフも出来上がるわけ
です。
 かくゆう私も、DA、CP、T全てのISSUEに関してスピーチはポストイット
を利用するようにしていました。カードの必要なスピーチについてはそれぞれを普通
にブリーフかし、いらないものについては全てポスト一途に書き込んでファイルにぺ
たぺたと張っておきました。
 さらにこうしておくと、ISSUEを後輩に渡すときにも彼らは自分で再度、ポス
トイット化をせざるを得なくなる(こぴーだけではわけがわかりませんから)わけで
大変効率がよかった(!?)です。
 また、試合中にもパートナーに読ませるために作ったスピーチ(主に1NC、1AR
の時)もポストイットに書いておりました。こうすると、、
  1)スピーチ中にパートナーにフローを持っていかれずにすむ。
  2)スピーチを一々書き写す必要がなくなる(メモを取っておけば必要なときに
    そのポストイットを持ってくれば非常に効率的)。
  3)書き間違えてもフローがグチャグチャにならないですむ。
と、とても便利です。
 
 ただ、最近内の後輩を見ていて不安を感じたことが一つ。彼らにもプストイット化
のすすめをし、我々がある程度実戦で使い方も見せておいたため、自分たちで積極的
にポストイット化をするようになりました。でもいつの頃からか手持ちのカード全て
に対し、CLAIMとカードの和訳を付けてポストイットを作るようになっていまし
た。まぁあれば便利ですが、ちょっと時間がかかり過ぎるような気がしてならなかっ
たりして、彼らがいつそれにきずくのか不安です(一々ゆうきにもならないし)。
 
> ただ、Rebbutal sessionをするのには不便だと思います。以前、後輩に
>”リバ・セッションをするから前の試合のフローを持ってこい”と言ったところ、
>穴だらけのフローを見せられ、再現不能だったものをありました。
 
 これは大いに問題でしょう。一時期、張ったポストイットはそのままにして試合が
終わったら新しく作り直す、と言う力技に挑戦しましたが挫折しました。せめてポス
ト一途にナンバーを降っておくくらいが限界でした。この問題は何とかならないでし
ょうか。

 

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