不合理な定義を使ったTopicalityの議論について

Date: Wed, 16 Oct 96 12:50:29 JST
Subject: [JDA :1806] DEF./TERMINATE
  愛知県立のK.Mです。
 
    最近のパッチを見て、これ自体がCONTESTANTなのかもしれませんが、
   気になったことが一つあったので、メールしました。
 
 
   affのケースでterminateのdefinitionとして、「再定義する」の様な意味で
   取っているケースを(英語の単語は申し訳ないながら性格には忘れました、
   辞書とパッチを見てみて下さい)見かけたのですが、terminateのdefinition
   の中でも、この「再定義する」と言う意味は、現代ではもう使われていない
   意味です。
 
    例えば、少しずれますが、
      日本語で言うと
     「ありがとう」は普通thank youと言う意味で使っていて、
     「起こりがたい事だ」といういみではもう使っていません(ありがたし)
 
   英語だったら
     deerという語は「鹿」と言う意味で使われ、もう「動物」と言う意味では
     使われません。
    とこう言った感じのことです。
 
   なぜこう言えるのかという根拠は、辞書の記述です。
 
    例えばOED(oxford english dictionary)では、第一に、全ての単語に関して、
   その単語が最後に文献に現れた年代が書いてあります。(この例だと確か17##年
   だったように思います。)また、そう言った定義の前には「剣のマーク」ついて
   いてその定義はもう使われていないことを示しています。
 
    その他の辞書でも、obs.とイタリックで書いてあったりします。
   これはobsoleteの略で、もう使われていないと言う意味です。
   
 
   以上、何か理不尽なモノを感じたので書いてみました。
 
                                K.M
 

Date: Wed, 16 Oct 96 13:21:18 JST
Subject: [JDA :1808] Re: DEF./TERMINATE
 
I.K@阪大です.
 
>  愛知県立のK.Mです。
>
>    最近のパッチを見て、これ自体がCONTESTANTなのかもしれませんが、
>   気になったことが一つあったので、メールしました。
>
>
>   affのケースでterminateのdefinitionとして、「再定義する」の様な意味で
>   取っているケースを(英語の単語は申し訳ないながら性格には忘れました、
>   辞書とパッチを見てみて下さい)見かけたのですが、terminateのdefinition
>   の中でも、この「再定義する」と言う意味は、現代ではもう使われていない
>   意味です。
略
 
おもしろいですねー いいTができそうですねー
現役の人たち頑張って下さい.
 
他にも each wordのstandardでこの”再定義する”は
excludeできるんじゃないでしょうか.
(もうみんなやってる?)
”再定義をする”というdefinitionであれば,JUSTに
関する行為であるかぎり,その全てを”再定義だ”
とAffは言うことができると思います.
Keep S.Q.でさえ 再確認=再定義といってしまえば
topicalになってしまうでしょう.
any case can be topical => ignor the word TERMINATE
だと思います.
(AFFとしては定義とは?を明確にすることにより
このNegのいちゃもんをかわすこともできますが,,,)
 
最近Topicalityのおもしろい試合が少なくて残念です.
せこいcaseに対しては,真っ向勝負だけでなくTopicality
勝負もいいんじゃないでしょうか.少なくともAffにプレッシャー
をかけることはできると思います.
 
 
topicalityの好きなbetter judgeのI.Kでした.

Date: Wed, 16 Oct 96 21:56:01 JST
Subject: [JDA :1816] ?!??
 
みなさん、今晩は。Y.Tです。
愛県のK.M君のメールに対して一言。
 
私もこの前SIDTの時に
terminate
をOxford English Dictionary(だったと思います)で、
state definitely
とか、defineしていている試合を見まして、
「????こんな意味あるのかな、、、、」と思って
後でよく辞書を見てみたら、
確かに、そんなようなことが、書いてあって、でも
「obs.」
と意味の後に書いてあって、
そういう「死語」のdefinitionって、ディベート的にどうなんでしょうかね。
definitonを読むときにそういう、「obs.」って読まれないし、
ジャッジとして聞いてるだけではわからずに、
「自分の勉強不足かな、、、」なんて流してしまいがちだと思うんですが、、
みなさんが、ジャッジだったらこういうdefinitionに対してはどのような意見をお持ち
ですか? 
 
ちなみに、Oxford English Dictionaryは意味が古い順に書いてあって、
(語源とかがわかるように、だそうです)
その上記の意味は1番で載ってました。
 
Y.T

Date: Thu, 17 Oct 96 09:20:43 JST
Subject: [JDA :1820] Re: ?!??
 
神戸にいたS.Mです。
Y.Tさんお久しぶりです。
 
> そういう「死語」のdefinitionって、ディベート的にどうなんでしょうかね。
> definitonを読むときにそういう、「obs.」って読まれないし、
> ジャッジとして聞いてるだけではわからずに、
> 「自分の勉強不足かな、、、」なんて流してしまいがちだと思うんですが、、
> みなさんが、ジャッジだったらこういうdefinitionに対してはどのような意見をお持ち
> ですか? 
 
この質問の意図はこういうDefに対してどうクリテイックを入れるか?
という話なのかな?
 
タブラだったら、相手からのアッタクがない限り取るべきだし、
クリテイックアウトできると思ったらしてもよいのではないでしょうか?
(理由は死語だからという理由で・・・
 もしかしたら不当なエビデンスとしても扱えるのかな?)
 
ただ自分のスタンスをフイロソフイーで明確にしていて、その通りに扱えばええんちゃ
うん?
 
皆さんはどう思われますか?
 
 
S.M
 
 

Date: Thu, 17 Oct 96 17:36:15 JST
Subject: [JDA :1824] OED
 
 
同志社大学のK.Iです。
みなさん、こんばんは。
 
K.Mくんによる一連の"terminate = state definately"のお話ですが、
私は、S.Mさんがお書きになられた、
 
>> そういう「死語」のdefinitionって、ディベート的にどうなんでしょうかね。
>> definitonを読むときにそういう、「obs.」って読まれないし、
>> ジャッジとして聞いてるだけではわからずに、
>> 「自分の勉強不足かな、、、」なんて流してしまいがちだと思うんですが、、
>> みなさんが、ジャッジだったらこういうdefinitionに対してはどのような意見をお持ち
>> ですか? 
> 
>この質問の意図はこういうDefに対してどうクリテイックを入れるか?
>という話なのかな?
> 
>タブラだったら、相手からのアッタクがない限り取るべきだし、 
> 
>
>クリテイックアウトできると思ったらしてもよいのではないでしょうか?
>(理由は死語だからという理由で・・・
> もしかしたら不当なエビデンスとしても扱えるのかな?)
> 
>ただ自分のスタンスをフイロソフイーで明確にしていて、その通りに扱えばええんちゃ
>うん?
 
というご意見の通り、そのラウンドラウンドにおいて
judgeがフィロソフィーに基づいて判断すればよいことだと
思います。
 
ただ、故意に隠した事実があるとすれば糾弾されるべきでしょうが、
その事実があったかどうかもわからないのに、
決めつけて弾劾するような意見がちらほら伺えるのは
よくないと思います。
 
また、確かに古い意味の定義を持ってきたとしても
それが一般的に使われないだけであって
それが、debateのラウンドにおいて
presentされてはいけない、というような議論は
いけないと、感じます。
 
このままでは、STATE DEFINATELYと読んだ瞬間に
JUDGEからKICK OUTされそうです。
 
 
*OED*
OXFORD ENGLISH DICTIONARYについては、
K.MくんのY.Tさんのいうような
用法のDICTIONARYだということは
存じ上げますが、
それをやはりDEBATEのROUNDにおいて使ってはいけない
ということに直結するとは思えません。
OEDのためにも、反論したいところですが、
それは、上記のことからこの場で議論すべき
ことだとは思えませんし、
DEBATERのROUNDでの議論を待つこととしましょう。
 
 
*DEFINTIONの提示について*
ただ、TOPICALITYにおけるDEFINITIONの提示の仕方に
ついては私もいささかの疑問を感じます。
 
辞書の中の一部を抜いてくるのは、
逆SIDEの反論の機会を奪う可能性があります。
読むときには、自分の引用したい部分を
読んでおけばいいでしょうが、
EVIDENCE CARD としては、全ての部分のコピーを
渡してはどうでしょうか?
 
 
K.I

Date: Thu, 17 Oct 96 22:20:12 JST
Subject: [JDA :1826] Re: ?!??  
 
久しぶりのA.Hです。
 
 
私は別に言語学の専門家ではありませんが、計算言語学(自然言語処理)なる
ものを多少かじってきた(今も)ので一言。
 
 
1996年10月16日(水) 23時42分44秒頃、
M.Sさんは以下のように書きました。
 
> 解釈に使うことが出来ない性質のもの(==死語)を使った,ということを
> スピーチから故意に隠し,相手の追求のチャンスを減らしたという意味で,
> 悪質なdistortionだと思います.
(中略)
> 
> 言語学, 特に意味論などを専攻されている専門家のみなさま,いかがでしょう?
 
同感です。
実は、ほぼ同じことを以前『ディベートフォーラム』に書きました。そこで出
した例は、名詞の加算・不加算をあらわす [C]/[U] についてでしたが。
 
 
あと個人的には、定義文を引用するときは用例も一緒に引用して(読んで)欲
しいと思います。(用例が複数載っているときは、プロポに最も近そうなもの
を選んで持ってくる。) というのも、用例も一緒に引用することで、
 
        1. その定義文がどのようなコンテクストで使われるのかが分かる
           → その定義文がポロポのコンテクストで使えることが証明できる
 
        2. 定義文の中に多義的な語句が使われていても、用例を見ることで
           意味が特定できる
           (要するに、「定義文中の単語をもう一度定義したら、とんでも
           ない意味になった」というのが防げるということです。)
 
といったことができるからです。
 
 
# ところでどなたか、terminate を「再定義する」という意味で使っている
# 用例を教えていただけないでしょうか。
 
 
では。
 
                                A.H

Date: Thu, 17 Oct 96 22:58:07 JST
Subject: [JDA :1827] dead meaning
 
S.Yです。
 
M.S君のメールに関して
 
>解釈に使うことが出来ない性質のもの(==死語)を使った,ということを
>スピーチから故意に隠し,相手の追求のチャンスを減らしたという意味で,
>悪質なdistortionだと思います.辞書上の"ods"の意味を知らなかった,
>という言い逃れは苦しいでしょう.自分のケースやTの強さを左右する
>重要事項なだけに,普通の人なら耳慣れない解釈を見た時点で「こんな意味,
>あるんかいな」という疑問がわいて来ないはずはありませんから.
>
>言語学, 特に意味論などを専攻されている専門家のみなさま,いかがでしょう?
 
 
専門家ではありませんが、一言。
 
 
「死んだ意味」を使ったtopicalityの是非について
 
 
個人的な意見としては、「死んだ意味」をラウンドに提出するのは勝手ですが(ラウ
ンドのコンセンサスを尊重してディシジョンは出しますが)、教育的とは思えません。
 
我々は、「生きている」英語を使用して、議論の練習をしているのであって、古典英
語の研究者では無いからです。
 
ディベートは、常識的な人間を説得する能力を磨くためです。実社会で、常識的な人
間を前にして、terminate JUSTを解釈するに当たって、「死んだ意味」をわざわざ持
ってきて、「日米安保の廃止以外の意味なんだ!」などという人間は、常識を問われ
ると思います。
 
いつも思うのですが、実社会で通用しないような屁理屈を使って、debateに勝とうと
いう姿勢では、本当の実社会で役に立つargumentationの能力というものは身に付か
ないと思います。
 
ラウンドで使うのは勝手ですが、もっと常識的に、相手を説得する議論を考える方が
いいと思います。
 
 
--------------------------------
 
K.I君のメールに関して
 
At  5:36 PM 96.10.17 +0900, K..I wrote:
>辞書の中の一部を抜いてくるのは、
>逆SIDEの反論の機会を奪う可能性があります。
>読むときには、自分の引用したい部分を
>読んでおけばいいでしょうが、
>EVIDENCE CARD としては、全ての部分のコピーを
>渡してはどうでしょうか?
 
コピーを渡してもだめです。ジャッジも相手側もはいちいちカードを見るとは限りま
せんから。
(口頭による提出の原則)「死語」のマークや、obs.は読まないとダメです。
 
 
>ただ、故意に隠した事実があるとすれば糾弾されるべきでしょうが、
>その事実があったかどうかもわからないのに、
>決めつけて弾劾するような意見がちらほら伺えるのは
>よくないと思います。
 
 
distortionか否かを判断するに当たって、それが故意に為されたか否かということは
直接の判断要因ではありません。(そのような主旨の調査はなされない)
M.S君の言い方を借りれば、「アタックを減らす効果のあった」エビデンスは不当と
判断されることが多いのです。
故意でなくでも、「過失」であったとしても、第三者から「相手に不利益を与えるこ
とから、故意にやった可能性がある」と判断されるものは不当とされます。(逆に言
うと、相手に不利益を与えないようなディストーションは不当とはされない)
 
 
>また、確かに古い意味の定義を持ってきたとしても
>それが一般的に使われないだけであって
>それが、debateのラウンドにおいて
>presentされてはいけない、というような議論は
>いけないと、感じます。
>このままでは、STATE DEFINATELYと読んだ瞬間に
>JUDGEからKICK OUTされそうです。
 
Y.Tさんのメールが「実際にあなたがジャッジだったらどうしますか?」という主旨
の質問だったため、誤解したと思いますが、M.S君は、このような議論が「不適切」
と言っているだけで、自分がジャッジしたとき、実際にcritic outするとは言ってい
ません。
 
その意味では、質問にダイレクトに応えているのは松原君ですが、M.S君は、Y.Tさ
んのメールを使って、新たに問題提起しているのです。
 
JDA-mlというには、よりよいディベートのために、フリーに議論をする場ですから、
実際のラウンドのジャッジでどう判断するか、という問題とは切り放して議論するこ
とは全く可能で、M.S君はそういう議論を今後行おうと提案しているわけです。
 
 
S.Y

Date: Thu, 17 Oct 96 23:48:48 JST
Subject: [JDA :1828] Re: ?!??
 
At  9:56 PM 10/16/96 +0900, Y.T wrote:
 
>愛県のK.M君のメールに対して一言。
>
>私もこの前SIDTの時に
>terminate
>をOxford English Dictionary(だったと思います)で、
>state definitely
>とか、defineしていている試合を見まして、
>そういう「死語」のdefinitionって、ディベート的にどうなんでしょうかね。
>definitonを読むときにそういう、「obs.」って読まれないし、
>ジャッジとして聞いてるだけではわからずに、
>「自分の勉強不足かな、、、」なんて流してしまいがちだと思うんですが、、
>みなさんが、ジャッジだったらこういうdefinitionに対してはどのような意見をお持ち
>ですか? 
 
At 11:42 PM 10/16/96 +0900, M.S wrote:
>素人考えでは,死語, あるいは死んでいる意味を使ってResolutionを
>解釈するのは不適切だと思います.そもそも,その単語についての
>「死んでしまった意味」であって「英語という言語において,現在,
>その単語が表す意味として,英語を使う人みんなが合意しているもの」
>ではないので,Resolutionを解釈するためには使うことができない
>性質のものだと思います.
>
>解釈に使うことが出来ない性質のもの(==死語)を使った,ということを
>スピーチから故意に隠し,相手の追求のチャンスを減らしたという意味で,
>悪質なdistortionだと思います.辞書上の"ods"の意味を知らなかった,
>という言い逃れは苦しいでしょう.自分のケースやTの強さを左右する
>重要事項なだけに,普通の人なら耳慣れない解釈を見た時点で「こんな意味,
>あるんかいな」という疑問がわいて来ないはずはありませんから.
>
>言語学, 特に意味論などを専攻されている専門家のみなさま,いかがでしょう?
 
こういう問題に関しては、むしろ、哲学、特に英米系の分析哲学を専門とする者の方
が何らかの反応をするべきかと思い、申し上げます。
 
先ず、こういう解釈を妥当とみなせるかどうかについて。
 
以前、このメーリングリスト上で一度書きましたが、我々にとって外国語である英語
のディベートの命題解釈の上では、二つの可能な立場があると思われます。一つは、
判断者の自国語又は同者が熟達した外国語の命題として命題を捉える立場で、もう一
つは、あたかも未知の言語の命題として捉える立場です。
 
前者の立場で見た場合、問題となっているようなobsoleteな意義で命題を理解するこ
とは、現代の我々には出来ないことは直観的に自明でしょうから、そもそも問題なく
、そういう解釈は明確に、妥当とはされないでしょう。
というよりも、そもそも、こういうことが問題にされること自体、この立場がとられ
ていないことを示すと思われます。
 
現在の慣行が含意していると思われ、この問題に於いては明らかに前提されている、
後者の場合でも結論は変わりません。この場合、辞書の定義は、命題の解釈を確定す
る為の要素としては、前者の立場よりも重要性を持つでしょう。しかし、obsoleteと
記載されていれば、その意義は、現代のその言語の使用からは抽出されていない訳で
すから、現代に於いて使用されている文の解釈にはその意義は使えないでしょう。少
なくとも、obsoleteな意義を敢えて使用していることを積極的に裏付ける証拠がない
限り、そういう意義に基づいて当該の文を解釈することは妥当とはされ得ないでしょう。
 
 
それから、そういう意義で解釈することの妥当性の問題とは独立して、そういう引用
がdistortionであることには間違いないでしょう。
これに関連することですが、厳密に言えば、辞書の定義を引用する場合には、用例も
合わせて引用しないと、distortionと言える場合も結構あると思います。この点につ
いては、ほとんどの人が何も考えていないようですが、実際には現在実際行われてい
る定義引用の
かなりの部分が、本当はdistortionと言って良いものではないかと思います。
 
 
話を戻しますが、この問題は、distortionという観点だけから眺めて、distortionと
して処理するのでは、その問題性がぼやけてしまうと思います。
命題解釈の妥当性に関連して議論がなされるべきでしょう。
上記の用例引用の問題も、上記の後者の立場を取るときの解釈の妥当性の証明の過程
の問題の一部として考えられるべきものです。
 
 
Y.K
 

Date: Fri, 18 Oct 96 02:18:58 JST
Subject: [JDA :1829] OED
 
K.Mです。先日のメールに対して
 
同志社大学のK.Iさんはおっしゃいました。
>> K.Mくんによる一連の"terminate = state definately"のお話ですが、
>> また、確かに古い意味の定義を持ってきたとしても
>> それが一般的に使われないだけであって
>> それが、debateのラウンドにおいて
>> presentされてはいけない、というような議論は
>> いけないと、感じます。
 
    僕は、もともとのメールにも書きましたが、ディベートのラウンドの中で
    うんぬんと言うところまでは考えていませんでした。ただ、ある情報が、
    知らされないこと(のこ場合OBS.)によって理不尽と僕が考えることが、
    存在していることが、簡単なことで解決しそうならいいなと思ったから
    (良い言い回しがなくて申し訳ないです)書きました。だから、ROUNDと
    言うことはあまり気にしていませんが、一応、個人的な意見を書きます。
    
    まず初めに、書かれた辞書とは色々と目的に(作文、学習、歴史的
    調査など)そうように作られていて、必ずしも、社会での言葉の使用とか
    とは関係がなさそうだと言うことです。そして人間の頭の中には(mental lexcon)
    現実社会で使われている言葉が入っているという事。あともし遡って良いなら
  「なぜ一単語だけ昔の意味で取るの」とか思うんです。
 
      「里穂はおとなしくするべきだ」とかってあった時に
  「おとなっぽくすべきだ」って取ったらやっぱり変だと思いませんか?−>K.Iさ
ん                        以上感想で申し訳ないですが
 
   あと山村君から
>> JDA-MLで、terminateのdefinitionについて「再定義」と解釈している、とし
>> て批判していたけど、ちがうんじゃないかなぁ、と思ってメールしました。
       
    と言うメールを頂いたので、そして、僕が間違えていたらしいので、訂正させて
    下さい。
    僕が思った定義はY.Tさんも書いておられた。
      To determine; to state definitely(obs.)と
     to bound or limit spatially;こっちはOBS.ではなさそう
                        ^^^^^^^^^^--ここに問題がありそうな気もする。
    
                           の二つについてでした。
ちなみに ちょっとずれてますが
    We use the term "grammer" with a systematic ambiguity. On the one hand, 
    the term refers to the explicit theory constructed by the linguist and 
    proposed as a description of the speaker's competence. On the other hand 
    (it refers) to this competence itself. 
    N.Chomsky and m.Halle, the sound pattern of English  だそうです。
 
    
 
 

Date: Fri, 18 Oct 96 03:22:01 JST
Subject: [JDA :1830] Re:  OED
 
同志社のK.Iです,again!!!
 
 
S.Yさん wrote;
>>また、確かに古い意味の定義を持ってきたとしても
>>それが一般的に使われないだけであって
>>それが、debateのラウンドにおいて
>>presentされてはいけない、というような議論は
>>いけないと、感じます。
>>このままでは、STATE DEFINATELYと読んだ瞬間に
>>JUDGEからKICK OUTされそうです。
>
>Y.Tさんのメールが「実際にあなたがジャッジだったらどうしますか?」という主旨
>の質問だったため、誤解したと思いますが、M.S君は、このような議論が「不適切」
>と言っているだけで、自分がジャッジしたとき、実際にcritic outするとは言ってい
>ません。
>
>その意味では、質問にダイレクトに応えているのは松原君ですが、M.S君は、Y.Tさ
>んのメールを使って、新たに問題提起しているのです。
>
>JDA-mlというには、よりよいディベートのために、フリーに議論をする場ですから、
>実際のラウンドのジャッジでどう判断するか、という問題とは切り放して議論するこ
>とは全く可能で、M.S君はそういう議論を今後行おうと提案しているわけです。
 
もう一度、私の意見を誤解のないように
述べさせていただきますと、
 
皆さんの議論は次の二つに大別され、
 
1.)definition に対するジャッジングの際の認識。
2.)definition の提出方法に対する認識。
 
この二つが混同された結果、「2.)definition の提出方法に
対する認識。」の議論が終結した時点において、
「1.)definition に対するジャッジングの際の認識。」
さえも自動的に決定してしまう方向性で議論が
行われていたことに対する危惧を述べたのです。
 
1.2.それぞれに対する私見は、前のメールで
述べた通り、そのdefinitionを使用している
大学(どこ?)の利益の為に反論はいたしません。
(もちろん、皆さんの議論を否定もしませんが...)
 
 
S.Yさん also wrote;
>At  5:36 PM 96.10.17 +0900, Kaoru Inoue wrote:
>>辞書の中の一部を抜いてくるのは、
>>逆SIDEの反論の機会を奪う可能性があります。
>>読むときには、自分の引用したい部分を
>>読んでおけばいいでしょうが、
>>EVIDENCE CARD としては、全ての部分のコピーを
>>渡してはどうでしょうか?
>
>コピーを渡してもだめです。ジャッジも相手側もはいちいちカードを見るとは限りま
>せんから。
>(口頭による提出の原則)「死語」のマークや、obs.は読まないとダメです。
 
あら、これは完全に私の手違いです。
私の意図は、辞書の中の羅列してある意味を
全部コピーして渡したらどうか、というものでした。
決して、obs.を隠せ!?というものでは
ありません。
 

Date: Fri, 18 Oct 96 11:35:49 JST
Subject: [JDA :1831] Re: OED 
 
M.S%をを、議論が始まった,です.
 
>> >その意味では、質問にダイレクトに応えているのは松原君ですが、M.S君は、Y.Tさ
>> >んのメールを使って、新たに問題提起しているのです。
 
そうです.
 
>> >JDA-mlというには、よりよいディベートのために、フリーに議論をする場ですから、
>> >実際のラウンドのジャッジでどう判断するか、という問題とは切り放して議論するこ
>> >とは全く可能で、M.S君はそういう議論を今後行おうと提案しているわけです。
 
論題1:死語を使って単語を定義(???)し,プロポを解釈(?????)できるか
論題2:コンテクストを無視した単語の意味を提示するという行為は許されるか
論題3:論題1,2の結果に応じて,ジャッジはどう判断すべきか
 
でしょうか?論題3(ジャッジングスタンス)とその他は, 完全に
切り放して議論可能ですね.
 
>> 1.2.それぞれに対する私見は、前のメールで
>> 述べた通り、そのdefinitionを使用している
>> 大学(どこ?)の利益の為に反論はいたしません。
>> (もちろん、皆さんの議論を否定もしませんが...)
 
そういう考え方は非常にまずいと思います.特定の大学の利益(?)に
縛られたままで議論をすることは,考え方や発言にバイアスをかけて
しまうことになり,その議論についての真の解答への到達の妨げに
なると思うからです. K.Iさんが利益を守ってあげようと思っている
その大学にとっても,事の真偽がはっきりしないことは,気持悪いこと
だと思います.例えばもし,terminateの意味を,死語的なものとしてよい,
ということになれば,大手を振ってそのdefinitionを出せるように
なりますよ.
 
>> >コピーを渡してもだめです。ジャッジも相手側もはいちいちカードを見るとは限りま
>> >せんから。
>> >(口頭による提出の原則)「死語」のマークや、obs.は読まないとダメです。
>> 
>> あら、これは完全に私の手違いです。
>> 私の意図は、辞書の中の羅列してある意味を
>> 全部コピーして渡したらどうか、というものでした。
>> 決して、obs.を隠せ!?というものでは
>> ありません。
 
S.Y君の反復になりますが,読まないことと,隠すことは,同義だと
思います.
 
ではでは.

Date: Fri, 18 Oct 96 17:51:53 JST
Subject: [JDA :1836] T & NEG STRATEGY
 
K.T@名古屋”最近ひたすら無気力”です。
 
最近、DEFの話が盛んなようですが、もし"obs."などのひょうじをさくじょする
ことがdistortionにあたるなら、1ねんまえ、ほとんどのだいがくがTでdistortion
をしていたことになるようです。というのも、NAFAのDEFのなかに"dipromatic relations"という項目のもので、”大使館”がどうの、というもおがあったものを覚
えてられるかたがたも多いと思います。あのじしょをしらべてみたところ、あれは
"diplomatic relations[P;(with,between)]"となっており、このPはどうも"pownded"
といっても家から意味の記号であり、意味的には"diplomatic relations with 
(or between)..."と使われるときに用いられることが多い意味、といっても家から内
容でした。パッチを見るかぎりではこういう使い方でTやC・Dとしてつかていたと
ころはなく、即ちこれらの大学はすべてdistortionをしていたということになりませ
んか?私もこれを発見して、このDRWを酒手にとってTをこさえてNAFATに持
っていった覚えがあります(わかってもらうのに苦労したけど、比較的入りやくかっ
た。)。
 
さて、最近私も現役を引退して、無気力状態がつずいていますが、あいも変わらず
名古屋大学のTopicality隊長をしています。まぁ、今期Tを作られた方なら一度は
"terminate"でのTに挑戦されたことでしょう(最初に"and/or"に手をだしたのは、
私のほかに何人いることでしょう)。さて"terminate"でRESをDEFINE使用
と思ったとき、一体皆さんはどんなTを思い付かれることでしょうか。結論からいい
ますと、私は"terminate"以下、すべての言葉をDEFINE市内といけない、と考
えています。つまり"teminate the Japan-U.S. Security
Treaty"というTですか。というのも"terminate"の目的後をDEF市内といけないの
ですが、"Japan-U.S. Security Treaty"をかんがえたとき、"security"と"treaty"が大文字で始まっているのでそれ
ぞれ単独で"security"、"treaty"をDEFしても文法的におかしくなってしまうので、
”JUST”という連後でDEF市内といけないのでは。また”JUST”がどうい
う言葉にかかっている(と思われる)”THE”も当然DEFINEしなければいけ
ないでしょう。
 そうなると、あとTを作ろうと思えば"and/or"位しかめぼしいものがないようでう。
皆さんはどう思われますか。私はびっくりCASEが来たときに、ネガブロックのス
トラテが立てられるかどうか、ひたすら心配なのですが、、、
 

Date: Fri, 18 Oct 96 18:19:46 JST
Subject: [JDA :1838] Re: OED
 
同志社のK.Iです。again & again!!!
 
同じ内容のことを三回も書くのは気がひけますが...
私の表現力のなさだと思って頑張ります。
でも、No new argument just extentionです。
 
M.Sさんwrote;
###############################################################################
>> >その意味では、質問にダイレクトに応えているのは松原君ですが、M.S君は、Y.Tさ
>> >んのメールを使って、新たに問題提起しているのです。
 
そうです.
 
>> >JDA-mlというには、よりよいディベートのために、フリーに議論をする場ですから、
>> >実際のラウンドのジャッジでどう判断するか、という問題とは切り放して議論するこ
>> >とは全く可能で、M.S君はそういう議論を今後行おうと提案しているわけです。
 
論題1:死語を使って単語を定義(???)し,プロポを解釈(?????)できるか
論題2:コンテクストを無視した単語の意味を提示するという行為は許されるか
論題3:論題1,2の結果に応じて,ジャッジはどう判断すべきか
 
でしょうか?論題3(ジャッジングスタンス)とその他は, 完全に
切り放して議論可能ですね.
################################################################################
 
私が述べたかったのは、「切り放すという明確な確認なしに議論を進めたのでは
悪影響がでる」、ということです。現時点では、認識がきっとみなさんにも
はっきりと伝わったので構わないと思います。
ただ、あのまま(「誰や悪いことしてる奴は!!!」のような雰囲気)では、
いずれ、jda-ml is paramount.ということになって、
debaterの発想が広がらなくなる可能性を生むと考えたのです。
(別に常識に反したargumentを望むということでは、ございません。)
 
 
M.Sさんalso wrote;
################################################################################
>> >コピーを渡してもだめです。ジャッジも相手側もはいちいちカードを見るとは限りま
>> >せんから。
>> >(口頭による提出の原則)「死語」のマークや、obs.は読まないとダメです。
>>
>> あら、これは完全に私の手違いです。
>> 私の意図は、辞書の中の羅列してある意味を
>> 全部コピーして渡したらどうか、というものでした。
>> 決して、obs.を隠せ!?というものでは
>> ありません。
 
S.Y君の反復になりますが,読まないことと,隠すことは,同義だと
思います.
################################################################################
 
実は、私の意見がイレレバントだったので、しかも直した文章もイレレだったので
しょうがないですが、例えば、"work"という単語の意味は(私の頭の中の)辞書に
”1.仕事 2.作品 3.順調(obs.)”などと、載っていたとしましょう。
そのときに、もし”3.順調”という意味を使いたければ、
”順調(obs.)”とpresentするけど、ちゃんと”1.仕事 2.作品 3.順調(obs.)”
のdefinitionを全て渡しましょう、ということです。
 
 
M.Sさんwrote;
#############################################################################
>> 1.2.それぞれに対する私見は、前のメールで
>> 述べた通り、そのdefinitionを使用している
>> 大学(どこ?)の利益の為に反論はいたしません。
>> (もちろん、皆さんの議論を否定もしませんが...)
そういう考え方は非常にまずいと思います.特定の大学の利益(?)に
縛られたままで議論をすることは,考え方や発言にバイアスをかけて
しまうことになり,その議論についての真の解答への到達の妨げに
なると思うからです. 
##############################################################################
 
そのとおりですね。Followします。
でも、別に’特定の’大学にbiasをかけているわけではありません。
’ある’大学の秘匿権を暴くのは、(心が痛むのと)せっかく
頑張って詭弁をつくって詭弁をroundで実験しているdebaterが
いたとしたら、「がんばりーや」と言ってあげたいのと、
真の議論がroundで行われる可能性をつむと、思ったからです。
でも、jda-mlで真の議論をしてもよいでしょうね。
 
 
M.Sさんwrote;
##############################################################################
K.Iさんが利益を守ってあげようと思っている
その大学にとっても,事の真偽がはっきりしないことは,気持悪いこと
だと思います.例えばもし,terminateの意味を,死語的なものとしてよい,
ということになれば,大手を振ってそのdefinitionを出せるように
なりますよ.
###############################################################################
 
ううん、まさしく詭弁ですね。Right?
 

Date: Sun, 20 Oct 96 22:58:08 JST
Subject: [JDA :1842] dead meaning
 
 N.M@元大阪外大です。
 
 昨日(17日)より一時的にメールが読めなかったのですが、
死語の定義の議論が結構盛り上がっていますね。こういう
Contextuality, usage系のst'dが絡むTが私は大好きなのでちょっと
参加します。
 
 議論がごっちゃになっているので整理させていただきます。
(もしかすると、もう終わっているって?)
論点が二つあると思います。
 
1.辞書にある死語のマークを明示しないことの是非。
2.resolutionの文章解釈に死語となっている定義を持ち出すことの是非
 
まず1について
 明示しないのは完全にdistortionでしょう。故意であろうとなかろうと
相手のアタックのチャンスを逃してしまうので。仮に故意でないとしても
通常のエビデンス検証での判例から言ってもdistortionと宣告しても良い
と思います。
 
2について
 死語であることを明示している限りは、ディベーターがこの定義
を持ち出すことは自由だと思います。どっちみちNEGは今までの議論を参考
にすればこんな定義、解釈はexcludeできますけどね。これはroundで
ディベーターがすれば良いこと。しかし、詭弁に長けたディベーター
なら言い逃れることができるかもしれない。
OEDが主に参照されているようですが、他の辞書ではどうなっているん
でしょうね。
 
上記2点をごっちゃに議論されている方がいらっしゃったので
まとめてみましたが、いかがでしょうか。
 
なお、S.Mさんが述べていたジャッジがクリティックアウト(この
言葉嫌いですが)すれば良いという点については賛成できません。
ディストーションでない限りはジャッジは聞く耳もっても良いと思います。
これも同じく提出したディベーターにとってはNo Chance to refuteだと
思いますので。まあジャッジがそのようなフィロソフィーを宣言しておけば
良いかなとも思いますが、そうするとプレパの段階からそういうフィロソフィー
を持つジャッジがいることを知っていないとディベーターは試合当日
泣くはめになる気がします。「出すケースがないよー」というふうに。
 
追伸:この議論が始まった時、「TIT卒のA.Hさんのフォーラムの論文
が参考になりますよ」と入れるつもりで送信しようとしていたのですが、
フォーラムの当該号がみつからなかったので残念に思っていました。
しかし、御本人が発言されておられたので、大変嬉しく思いました。
 

Date: Sun, 20 Oct 96 23:00:58 JST
Subject: [JDA :1844] Re: OED
 
I.K@阪大です.
議論が盛り上がるか,混乱するか,しけるかわかりませんが,発言させてもらいます.
 
>M.Sさんのメールより,,,
>論題1:死語を使って単語を定義(???)し,プロポを解釈(?????)できるか
>論題2:コンテクストを無視した単語の意味を提示するという行為は許されるか
>論題3:論題1,2の結果に応じて,ジャッジはどう判断すべきか
>
>でしょうか?論題3(ジャッジングスタンス)とその他は, 完全に
>切り放して議論可能ですね.
 
論題1というのは結局 topicalityの議論でしょう.(standard)
要するにdebatableであると考えます.というかdebaterに議論してほしい
内容であると思います.
 
普通に考えれば死語を用いて定義するのはunreasonableでしょう.現状での
問題を議論しているのに(affのcase),interpretationのみが古語である
というのはunreasonableです.(そうNegはいえるでしょう)
flamer's intentという形で議論してもよいと思います.
それに対してAffとしては,”使われなくなった言葉でも.ニュアンスを出すため,
ちゃめっけを出すため,かっこつけるため等々の理由で,実際の会話に使用するこ
とがある”という事実を訴えて100%unreasonableであるとは言いきれない.と
泣きつくてが考えられます.”いとおかし”とか古文の一説をかっこつけるため,
だじゃれとして,風流を出すため などのために皆さんは使ったことあちませんか?
私は中学とか,高校のころよく使ってました.
いずれにしてもAffに分が悪いことは確かでしょう.
 
論題2というのはdistortionに関する議論でしょう.
これに関して私はdistortionであると考えます.S.Yさん,M.Sさんと同じ理由です.
 
議論3というのは皆さんおっしゃるとうりJudgingに関する議論です.
ただし,議論1に関係する部分の判断は個人のphilosophyによればよいことだと
思いますが,議論2に関する部分は,大会規則による問題であると思います.つまり
個人のphilosophyの範疇でないということです.
私の記憶が確かなら, NAFAはdistortionに関して当事者主義をうちたてていると
思います.つまり,対戦者からdistortion であるとのクレームが無いかぎりは
distortionうんぬんは問われないということです.
この規則が良い悪いは別の話として,Judgeは大会規則を順守するべきだと考えますので
,この問題は大会規則,執行委員会の手にゆだねられるべき問題でしょう.
 
ちなみに議論1Topicalityに関するJudgingについて,私はroundにゆだねます.
死語であるからといって無条件にAffのinterpretationを棄却できる理由が見当た
りません.上記のようにAffにもいいわけが可能です.Topicalityとして議論が提出
され,
なおかつ,NegがAffのdefinitionをexcludeしない限りはNegにvoteはできません.
(violation等 他の議論ももちろん含む)
 
- ------------------------------------------------------------------------
 
話がすこしずれますが,Topicalityとしてこの議論をとらえた場合,つまり議論1で
すが,
これほどわかりやすくて,はいりやすいTはないと思います.また新入生にTopicali
tyを教えるのにとてもよい教材であると思います.(実際の試合にも使わせられる)
 
第一にstandard(dead meaning is unreasonable)が実質的であって説明しやすい,
またこのことからstandardというものの存在理由,存在価値がわかりやすい.教えや
すい.
 
第二にcounter definitionのexcludeが簡単,教えやすい.死語か,死語でないかは
辞書を見ればわかる.
 
第三に詭弁ではない.多くのTopicalityは詭弁的なものが多く,それゆえ敬遠されて
きたと
思うのですが,これはAffこそが詭弁であって,それに対してNeg が Topicalityで
議論する
ことは正当なことであると同時に,新入生がそれを理解しやすいと思います.
 
 
というわけで 皆さんTopicalityがんばってください.
 
Topicalityの好きなBetter judgeのI.Kでした.
 
 

Date: Mon, 21 Oct 96 14:54:44 JST
Subject: [JDA :1847] Re: OED 
 
M.Sです.
 
I.K君の[JDA :1844]より:
>> >論題1:死語を使って単語を定義(???)し,プロポを解釈(?????)できるか
>> >論題2:コンテクストを無視した単語の意味を提示するという行為は許されるか
>> >論題3:論題1,2の結果に応じて,ジャッジはどう判断すべきか
>> >
>> >でしょうか?論題3(ジャッジングスタンス)とその他は, 完全に
>> >切り放して議論可能ですね.
>> 
>> 論題1というのは結局 topicalityの議論でしょう.(standard)
>> 要するにdebatableであると考えます.というかdebaterに議論してほしい
>> 内容であると思います.
 
debbatableな議論, という言葉を聞くと,私は,
「事の是非が簡単に決められない議論」
を思います.後述しますが,この議論は, 私のなかでは既に「非」
です.
 
>> それに対してAffとしては,”使われなくなった言葉でも.ニュアンスを出すため,
>> ちゃめっけを出すため,かっこつけるため等々の理由で,実際の会話に使用するこ
>> とがある”という事実を訴えて100%unreasonableであるとは言いきれない.と
>> 泣きつくてが考えられます.”いとおかし”とか古文の一説をかっこつけるため,
>> だじゃれとして,風流を出すため などのために皆さんは使ったことあちませんか?
>> 私は中学とか,高校のころよく使ってました.
 
言葉に意味を結び付ける,つまり解釈するときには,その言葉が
使われる場面や使う目的について考慮する必要があります.
I.K君の例は,相手の気持を和ませるために普段使わないような
言葉の使い方をする例で,ディベートの論題を定義する場合には
あてはまらないでしょう.論題は,「現在の日本で議論すべき問題を
一般的に述べたもの」であって,人を笑わせたり, 和ませたり(ついでに
言えば,flamerが知識の豊富さを見せつけたり ^_^)することが目的で
書かれたものはないと思います.笑わせるために死語が使われる,
というのは, 事をディベートの試合に限って言えばJustificationに
なっていないと思います.
 
>> いずれにしてもAffに分が悪いことは確かでしょう.
 
個人的には分が悪いどころか,死語を使ってどうにかしようというのは
論外だとさえ思ってます.
 
N.M君の[JDA :1842]より:
>> なお、S.Mさんが述べていたジャッジがクリティックアウト(この
>> 言葉嫌いですが)すれば良いという点については賛成できません。
>> ディストーションでない限りはジャッジは聞く耳もっても良いと思います。
>> これも同じく提出したディベーターにとってはNo Chance to refuteだと
>> 思いますので。まあジャッジがそのようなフィロソフィーを宣言しておけば
 
ケースバイケースでしょう.死語の議論について言えば,No Chance...
とか言う人は,ちょっと無神経すぎる,と思います.プロポはシーズン
の始まる2ヶ月ほど前には発表されますよね?2ヶ月もの時間,自分の
ケースのトピカリティーに自信を持てない状態で平気でいられる,
というのは普通ですか?どんなにADsがあるプランも,トピカリティーの
議論で負けたら0です.そんな大事な部分の論陣を完璧に張っておかない
のは無神経だと思います.だから,N.M君の言う,こういう人には...
 
>> を持つジャッジがいることを知っていないとディベーターは試合当日
>> 泣くはめになる気がします。「出すケースがないよー」というふうに。
 
残念ですが,泣いて自分の無神経さを反省してほしいと思います.
 
ではでは.

Date: Mon, 21 Oct 96 18:51:33 JST
Subject: [JDA :1848] Re: OED
 
 
>M.Sです.
>
 
死語義を使うゴミのようなTについてエネルギーを割くのも阿呆らしいと思う
反面,「面白いトピカリティーができそうだ」と考えている戯けた意見の持ち
主がいることに愕然とし「これは何か書かねば」とちょっとだけ思いつつ結局
やめていたのですが…,まあ正論はボベくんが書いてくれたので,もう一言だ
け。
 
無条件に「良いトピカリティー」とか「面白いトピカリティー」とかというも
のは,実は単体では存在し得ないということを忘れないでください。もちろん
「万能なT」などもないはずです(特にプロポジションが狭くなってからは,
尚更です)。
 
「良いT」というのは,あくまで肯定側の歪んだレゾリューション解釈が行わ
れたときに初めて存在しうるものなのですから。だからMLで論じるにして
も,産廃のようなTに関して議論するのではなく,今シーズン必要となるTの
出しかたを論じてください。
 
例えば,T.Sくんが昨晩指摘したのですが,肯定側で「安保の第6条(米軍基地
に関する規定?)だけ廃止する」という非命題的なケースを回している学校が
結構いるそうです。T.Sくんは,これを排除するTを考えているそうですが,そ
れこそが,間違いなく「良いトピカリティー」です。
 
Y.Y

Date: Mon, 21 Oct 96 20:51:24 JST
Subject: [JDA :1850] Re: dead meaning
 
A.Hです。今回はほとんど引用のみ。
 
 
<9610201358.AA00989@kitano.csl.sony.co.jp>の記事の中で、
1996年10月20日(日) 22時58分08秒頃、
N.M信行さんは以下のように書きました。
 
>  N.M@元大阪外大です。
(中略)
> 
> 追伸:この議論が始まった時、「TIT卒のA.Hさんのフォーラムの論文
> が参考になりますよ」と入れるつもりで送信しようとしていたのですが、
> フォーラムの当該号がみつからなかったので残念に思っていました。
> しかし、御本人が発言されておられたので、大変嬉しく思いました。
 
本人です。あの論文をお読みいただき、どうもありがとうございます。
 
 
あの論文が載っているのは、
 
        Debate Forum Vol.X No.3, NAFA, 1994, pp.194--208
        『一歩進んだ Topicality』 A.H 厚夫
 
です。以下に該当部分を引用します。
 
 
 
 
-------------------引用始め-------------------------
 
辞書から定義を持ってくるには ... Contextについての情報も重要
 
 
  Evidenceを引用したり使ったりするときには、一般に以下のようなことに注
意するべきです。
 
        ・「どのような状況について述べているのか」がはっきりしているこ
          と。
 
        ・「どのような状況について」の部分を省略して(引用しないこと
          で)「どのような場合にも当てはまる」ように見せかけることは許
          されない。
 
  これは、辞書から定義を持ってくるときにも同じことがいえます。これを今
回の resolution “Resolved; That the Japanese government should stop
construction of all or most dams in Japan”で説明します。
 
  ここで“construction”についての定義を以下のように出したとします。
 
        OXFORD ADVANCED LEARNER'S DICTIONARY '89 /p.251/
        “construction: thing constructed”
 
このようなpresentationに問題はないでしょうか。大ありです。なぜなら、こ
れだけでは「この定義はどのような場合(context)に使うことが出来るのか」
が全く分かりません。ひょっとして、resolutionとは全く違うcontextで使う
ものかもしれません。事実、辞書(OALD)によれば、上の定義は
“construction”が可算名詞(countable noun)として使われる場合の意味であ
る、といった旨のことが書いてあります。一方で今回のresolution中の
“construction”は不可算名詞(uncountable noun)として使われているので、
上記の定義は(本来なら)当てはまりません。ところが、上のような
presentationでは「可算名詞である」ということを省いてあるので、
「resolution中の “construction”は不可算名詞だから、この定義は当ては
まらない」という反論ができません。つまりこのpresentationは、「都合が悪
いところを引用しないことで反論の余地をなくしている」とさえいえます。
 
  したがって、先ほどの定義を出すときは以下のようにするべきです。
 
        OXFORD ADVANCED LEARNER'S DICTIONARY '89 /p.251/
        “construction: [C]  thing constructed”
 
-------------------------引用終わり------------------------
(たぶん p198--199)
 
 
上で2回出てくる OALD の定義の“construction:”は、原文ではゴシック体
の“construction”(コロンなし)です。
 
 
なお、上の引用個所の直後には、用例(例文)を使って辞書の定義が 
resolution に当てはまることを証明する方法が載っています。要望があれば
そちらも引用します。
 
 
(そういえば、私が [JDA :1826] で書いた「用例も一緒に引用して欲しい」
には反響がないなあ。あと「terminate=再定義する」という意味の用例も。) 
 
A.H

Date: Mon, 21 Oct 96 21:26:52 JST
Subject: [JDA :1851] Re: dead meaning
 
H.Yです。
 
論点とは関係ないことですが、
 
 
>(そういえば、私が [JDA :1826] で書いた「用例も一緒に引用して欲しい」
>には反響がないなあ。あと「terminate=再定義する」という意味の用例も。) 
>
>
 
TOPの議論をする際には、最低限その意味が使われる
contextは明確にしてほしいですね。
 
それから、contextによる意味の違いを知りたいときには
collins コビルト(つづりわすれた) dictionaryを
よく使ってました。
細かい情報はのっていないけど、とにかくわかりやすいので
今でも(もちろんディベート以外で)愛用してます。
 

Date: Mon, 21 Oct 96 22:19:31 JST
Subject: [JDA :1852] Re: OED 
 
>>M.Sです.
N.Mです。M.Sさんが私の文章についても言及されていたので、若干補足させていただきます。I.K君の文章については、彼がおそらく何か言うと思いますので、触れません。
 
>>個人的には分が悪いどころか,死語を使ってどうにかしようというのは
>>論外だとさえ思ってます.
 
 非常に八方美人的なスタンスになるのですが、私も
個人的にはこういう下手物のケースははっきり言って大嫌いです。
(自分の現役時代は棚に置きます)
もちろん、実社会で通用するとは思えない詭弁です。しかし、それ以上にこのよ
うなケースを廻して勝つチームがいるとすれば、非常に困ります。私自身、
初心者を教える機会が今まで多かったのですが、詭弁を振りかざす
ディベーターのおかげで初心者にディベートを教えるのに苦労しました。
「こんな非常識な、非現実的な詭弁が通る世界なのか!」など初心者に与える
影響大です。心あるディベーターはこんなケース使って欲しくないです。
 
>>N.M君の[JDA :1842]より:
>>>> なお、S.Mさんが述べていたジャッジがクリティックアウト(この
>>>> 言葉嫌いですが)すれば良いという点については賛成できません。
>>>> ディストーションでない限りはジャッジは聞く耳もっても良いと思います。
>>>> これも同じく提出したディベーターにとってはNo Chance to refuteだと
>>>> 思いますので。まあジャッジがそのようなフィロソフィーを宣言しておけば
 
>>ケースバイケースでしょう.死語の議論について言えば,No Chance...
>>とか言う人は,ちょっと無神経すぎる,と思います.プロポはシーズン
>>の始まる2ヶ月ほど前には発表されますよね?2ヶ月もの時間,自分の
>>ケースのトピカリティーに自信を持てない状態で平気でいられる,
>>というのは普通ですか?どんなにADsがあるプランも,トピカリティーの
>>議論で負けたら0です.そんな大事な部分の論陣を完璧に張っておかない
>>のは無神経だと思います.だから,N.M君の言う,こういう人には...
 
 ちょっと違います。私がイメージしていたのは、ジャッジがそういうフィロソ
フィーを明言せず、なにも知らないディベーターがついついそういうケースを出
してしまい、1ACを聞いた時点でジャッジがケースを取らないと決めたというよう
な状況になるとNo chance to refuteではないのかと思っただけです。そもそも、
S.Mさんの文章をちゃんと読んでいなかった私が悪いのです。(S.Mさん、申し
訳ございません。この場を借りて謝罪します。)もちろん、ジャッジが明言して
ある場合やNEGがそのようなTを出した場合にAFFが返せなかったら、M.Sさんのおっしゃるとおり
 
>>>> を持つジャッジがいることを知っていないとディベーターは試合当日
>>>> 泣くはめになる気がします。「出すケースがないよー」というふうに。
 
>>残念ですが,泣いて自分の無神経さを反省してほしいと思います.
 
   「出直してこい」ですね。
 
N.M

Date: Mon, 21 Oct 96 23:49:03 JST
Subject: [JDA :1854] Re: OED
 
At  6:51 PM 96.10.21 +0900, Yoshiro Yano wrote:
 
>例えば,T.Sくんが昨晩指摘したのですが,肯定側で「安保の第6条(米軍基地
>に関する規定?)だけ廃止する」という非命題的なケースを回している学校が
>結構いるそうです。T.Sくんは,これを排除するTを考えているそうですが,そ
>れこそが,間違いなく「良いトピカリティー」です。
 
げろげろ。カウンタープランで出しているところは知ってますけど、肯定側で使って
いるところがあるとは・・・・
 
 
いったいどんな定義でこんなプランをtopicalにしているのでしょう?
 
 
日本語で「日米安保を終了するべきである」というプロポで一般大衆の前でディベー
トして、「6条だけやめる」なんてプランを出したら、社会的常識を疑われます。
 
こういう理不尽な連中を掣肘するために、ディベート能力は培われるべきで、また、
それが重要な教育的価値と思いますから、そういう意味ではたたきつぶすいい目標が
できたですね。
 
 
 
S.Y@怒るプロポ委員
 

Date: Tue, 22 Oct 96 01:47:44 JST
Subject: [JDA :1855] Re: OED
 
At  6:51 PM 10/21/96 +0900, Yoshiro Yano wrote:
>例えば,T.Sくんが昨晩指摘したのですが,肯定側で「安保の第6条(米軍基地
>に関する規定?)だけ廃止する」という非命題的なケースを回している学校が
>結構いるそうです。T.Sくんは,これを排除するTを考えているそうですが,そ
>れこそが,間違いなく「良いトピカリティー」です。
>
 
考えるまでもないと思いますが。一目瞭然でしょう。「良い」というよりも、「当た
り前の」、基本的な命題性議論でしょう。
 
Aff fails to define the term "terminate."
Plan only "amends" JUST. We do not call such an action as the plan
"termination". We call it "amendment", which is clearly distinguished from
"termination".
 
 
ところで、相変わらず、ディベータの言語的(この場合英語的)常識の欠如には呆れ
返りますね。
死語を使っての定義といった議論が出てくること自体、又、それを一蹴することに躊
躇するジャッジが存在すること自体、今のディベータ・ジャッジの一定部分が、英語
を使用する共同体の一員とは見なし得ないことを示していますね。
 
英語をまともに使えない人々が英語の文の意味について議論することほど無意味で非
生産的なことはない(ある言語をまともに使えなくても、世界の事物について議論す
ることはそれ程無意味とはならないでしょうが)、という当然の事態が生じているだ
けなのでしょうが、この悲惨な状況の存在をなぜ人々は許容し続けるのかは、私には
分かりません。
 
私がディベート教育の主流を日本語ディベートにするべきだと思うに至った最大の契
機は、変わらなく続くそのような悲惨な状況です。
 
 
P.S.1
英語を使う共同体の一員とは言えても、確信犯的にこういう明らかに誤った議論を行
い、何とか言い抜けようとするディベータに対しては、あなたは言語の意味について
の誤った考え方を持っていると指摘しておきましょう。
 
P.S.2
英語も十分使えて、言語の意味についての常識もあり、自分のやっている議論は本当
はどうやっても正当化できないはずだ(言い抜けは不可能だ)と知りながら、その議
論を使うディベータに対しては、「恥を知りなさい。」或いは「阿漕なことはよしな
さい。」としか言いようがない。
 
Y.K
 

Date: Tue, 22 Oct 96 18:34:58 JST
Subject: [JDA :1858] Re: dead meaning
 
>  ここで“construction”についての定義を以下のように出したとします。
>       OXFORD ADVANCED LEARNER'S DICTIONARY '89 /p.251/
>       “construction: thing constructed”
>このようなpresentationに問題はないでしょうか。大ありです。なぜなら、こ
>れだけでは「この定義はどのような場合(context)に使うことが出来るのか」
>が全く分かりません。ひょっとして、resolutionとは全く違うcontextで使う
>ものかもしれません。事実、辞書(OALD)によれば、上の定義は
>“construction”が可算名詞(countable noun)として使われる場合の意味であ
>る、といった旨のことが書いてあります。一方で今回のresolution中の
>“construction”は不可算名詞(uncountable noun)として使われているので、
>上記の定義は(本来なら)当てはまりません。ところが、上のような
>presentationでは「可算名詞である」ということを省いてあるので、
>「resolution中の “construction”は不可算名詞だから、この定義は当ては
>まらない」という反論ができません。つまりこのpresentationは、「都合が悪
>いところを引用しないことで反論の余地をなくしている」とさえいえます。
 
 
thing は可算名詞ですから、反論の余地をなくしているどころか、当てはまらない
ことを自ら示していると言えるでしょう。
 
これは蟹池さんが指摘しているように、英語の基礎知識の問題だと思います。
 
Y.T
 
 

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