日本ディベート協会通信 Volume 24. Number 1 2009.6.1 |
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巻頭言 | ||
私事で恐縮ですが,第三子が生まれたのにあわせ,一ヶ月の間育児休業を取っておりました。私の勤め先の大学では,男性教員取得者の第一号ということで,多少,当惑されたりもしたのですが,無事取得でき,出産後最初の一ヶ月というヘビー(ベビー?)な期間を乗り切らせていただきました。育児休業というのは,だいたい取得率1パーセントくらいと,まだまだ世間では珍しいのですが,この日本ディベート協会の理事に関して言うと,私は第一号ではなく,一般企業に勤めながら半年以上取得した強者さえいます。 私の場合,男性の育児休業を取得した理由には,この理事の先例と,過去に行われた「男性の育児休業の義務化」というディベートに触発された側面が,明らかにあります。そこで関心がかき立てられなければ,そもそも申請してみようなどという発想は得られなかったとさえ言えます。 ディベートが教えてくれるものというのは,単なる論争技術だけではありません。真剣にディベートを行うことを通して色々な社会問題に触れることは,間違いなく「啓蒙」的な側面を持っています。ディベートのトレーニングは,生活に関わる多くの問題を気づかせ,そして冷静に適切に色々な意思決定を手伝ってくれます。こうした活動が多くの若者によって行われると,より風通しのよい社会に近づいていくことでしょう。 いよいよ6月からはディベートの最先進国である米国から,ディベート・チームが来日します。是非とも,色々なディベートの技術について教えをこうとともに,ディベートがなぜ社会にとって必要なのかを考えるきっかけにしていただければと存じます (やの よしろう JDA会長・中央大学准教授) |
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目次 | ||
● 特集● 日米交歓ディベート日本ツアー2009開催 ●一般記事● 第15回JDA春期ディベート大会決勝戦 ●JDAからのお知らせ● 第12回JDA秋期ディベート大会のお知らせ JDA-web移転のお知らせ |
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編集後記 | ||
○ JDAニューズレターの最新版をお届けします。 |
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