先日、「第1回JDA秋期ディベート大会」を開催することができ、当協会の活動が新たな広がりを見せたことを会員の皆さんに報告するとともに、安井理事を中心とする大会関係者の努力を称えたいと思います。さらに、今回のニューズレターは特集号として大会の結果のみならず、大会審査員からの感想なども掲載され、大会の雰囲気を伝えるとともに今後の大会の発展に寄与するものとなるでしょう。 既にインターネットのメーリングリストでも議論されているとおり、すべての人に満足のいく大会を提供するのは不可能です。また、このような小規模の単発的な大会の決勝戦が「理想のディベート」でなければならないはずはありません。ただし、当協会も多くの人の意見を聞いて改善できるところは改善していきたいと思います。 ディベート大会に対する評価は「どういうディベートが良いディベートなのか」、「JDAはどういうディベートの普及に努めるべきなのか」という本質的な問題とも絡んでいます。私の答えは、「いろいろな目的に応じて違った種類のディベートが良いディベートとなり得る、したがって、JDAはその多様性を認めて活動すべきである」というものです。当協会主催のディベート大会も数多くあれば良いのですが、現在の人的資源の元では、現行のように2部門性で実施するのが精一杯です。また、私を含めてJDA活動の中心となっている者の理想とするディベート像というものもあります(これも細部にわたって一致しているわけではありません)。 JDAはもともと日本でESSを中心に行われていた英語のディベート活動を支援することを主眼にしていました。それはアメリカの学校でアカデミックディベートと呼ばれるディベート、その中でも特にトーナメントディベートという競技として実施されるディベートを拠り所としていました。近年、日本ではそういった伝統以外のところでディベートが盛んになり、それに伴ってディベートに対する考え方も多様化していると思います。JDAとしてどう対応していくべきかも意見が分かれるところでしょう。 今回の大会を契機に、会員の皆さんがディベートについてさらに考えていただき、それをニューズレターなどで発表していただいたり、皆さんの理想のディベート普及のためにJDAの活動に積極的に参加していただけたらと思います。 (いのうえ ならひこ 九州大学助教授) |
大会について、参加者、ジャッジ、見学者、運営者から幅広く感想を募りました。 計17人の方からの投稿を掲載しています。 | |
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近年のNDTの状況について、昨年まで米国におられた師岡氏(JDA会員、茨城大学講師)が執筆されています。 NDTも、日本の英語ディベート界と同じく大会参加者数の減少に直面し、様々な改革を実行しています。日本のディベート関係者にも非常に参考になる内容です。 | |
オランダのアムステルダムで開催された標記大会に参加された、矢野氏(JDA理事、東大助手)が、大会に参加した感想を述べています。 | |
目黒区の社会人対象の無料教養講座で、ディベートの講座を担当された瀬能氏(JDA理事、都立八潮高校教諭)が、その体験をつづられています。 | |
第2回セミナーの講師をされた臼井氏(JDA理事、愛国学園大学講師)が、セミナーの感想を寄稿されています。 | |
11月29日に開催される第3回セミナーの案内です。 | |
青山学院大学の柿田氏の講座の紹介です。 | |
藤川大祐氏(JDA会員、全国教室ディベート連盟理事)の「ディベートで授業はよみがえる- 知的ゲームによる教育改革-」の書評です。 | |
寄付のお知らせ |
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編集後記 |
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